私の地域おこし、コミュニティ・ビジネスに関する講演生活は、1987年から現在までの37年間でゆうに3,000回を超えている。
そんな各地の起業現場で特に印象に強く残るのは”創始者はつらいよ”ということである。時には地域住民からけったいなことをしていると批判され、石を投げられることもあったという。やがて、それは地域の誇りに変わっていくのだ。
今、NHKBSの朝ドラで「まんぷく」(インスタントラーメン開発者とその奥さんの物語)が再放送されているが、私は、2000年代に大阪の池田商工会議所の招きで講演に行ったことがある。講演会終了後、彼らは誇らしげに「我がまちから誕生した世界企業」の歴史を表現したインスタントラーメン、ヌードル博物館へ案内してくれた。
インスタントラーメン発明記念館の視察時にいただいた書籍より
また1998年コミュニティ・ビジネスの講演会で栃木県足利市商工会議所に招かれたが、この時も、細内さんの言われる”コミュニティ・ビジネス”がうちのまちにもあると、同会議所の中島専務理事さんからいわれ、ワイン醸造の現場に連れて行ってもらったが、それは、社会福祉法人の敷地に同居したココ・ファーム・ワイナリーという”ワイン醸造場とぶどう畑”であった。今では、まちの誇りであると多くの地域住民から支持を寄せられると、当時川田園長はよろこんで話してくれたのが今でも強く印象に残っている。
私が引率した人たちにレクチャーをしてくれた在りし日の川田園長
このように地域起業、コミュニティ・ビジネスは、時には”まちの誇り”に変貌するのである。
まちの誇りになることで、やがてそれは本物(伝説)となるのである。
2008年10月神奈川県逗子市のポスターより
世界に一つだけの自分の花をさかせよう。
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