☆新潟市の中学校PTAの皆さんにCB講演、そして右側は岐阜県主催の岐阜県関市におけるCB講演会
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細内信孝が、コミュニティ・ビジネス(CB)研究の黎明期に書いた日本工業新聞『シンクタンクの目』の連載記事(4回シリーズ)
日本における全国への情報発信は、1995.9.6発行の日本工業新聞『シンクタンクの目』細内信孝の寄稿が日本で一番最初の記事である。
https://g.co/kgs/MvJRy2 (細内略歴)
上記の下線をクリックするとそれぞれ閲覧することができる。
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細内信孝のコミュニティ・ビジネス(CB)の考え方(細内信孝著『コミュニティ・ビジネス』中央大学出版部、1999年 )を紹介した他研究者・学者の著作は、次の通りです。以下に、その書籍を列挙しました。若い学生や若い研究者のみなさん、参考にしてみてください。これは、いかに「コミュニティ・ビジネス」が21世紀を拓く時代のキーワードであったかを示す言葉であったかの「証し」です。まずは20世紀から21世紀へのバトンを渡す1999年~2001年までを記す。
1.渡部與四郎・伊藤滋著『活性のまちをつくる』ぎょうせい、1999年
P114より131まで細内信孝のCB論を紹介している。
2.北矢行男『日本を救うソシオ・ビジネス』H&I、1999年
P177に「この(CBという)言葉は、1994年からヒューマンルネッサンス研究所の細内信孝主任研究員が使い始めた和製英語である」と記載されている。当時北矢教授が勤務していた多摩大学と細内信孝の在籍していたヒューマンルネッサンス研究所(オムロン系)は、共催(細内は、研究課長として1996年~1998年までの3年間を企画運営した)の冠講座(コミュニティ論、コミュニティ・ビジネス論)を開催し、自らもコミュニティ・ビジネス論を講義した。当時並行して林泰義計画技術研究所代表KGK)とのCB研究会がスタートした。現・KGK代表でかつCBN理事長の須永和久も参加している。
3.山崎丈夫『地縁組織論』自治体研究社、1999年
P98の参考文献に細内信孝『コミュニティ・ビジネス論』生活協同組合研究、1998年7月号の記載がある。これがご縁で彼の勤務する愛知学泉大学で講演することになる。
4.経済企画庁編『平成12年版 国民生活白書』経済企画庁、2000年
経済企画庁国民生活局長より「コミュニティ・ビジネスとNPO」と題して講演の依頼があり、国民生活白書にコミュニティ・ビジネスという言葉が初めて登場する。
5.山口定・神野直彦編著『2025年日本の構想』岩波書店、2000年
CBという「ボランティア活動と企業活動の中間的な活動」である(細内)、P226。
このCBは、単なる地域振興ではなく、地域コミュニティの元気づくり、いわば地域の総合力を高めることを目的にした事業活動を意味している。そしてP235の(注)に、引用文献として、細内信孝『コミュニティ・ビジネス』中央大学出版部、1999年を記している(坪郷實)。
6.湯浅赳男著『コミュニティと文明』新評論、2000年、P283~286
P283より286まで「CBとレッツ(地域通貨)」について、「細内信孝は次のように紹介している」と記載あり。
その引用先として細内信孝『コミュニティ・ビジネス』中央大学出版部、1999年 の記載がある(P294)
7.東北産業活性化センター編『コミュニティ・ビジネスの実践』日本地域社会研究所、2000年
P42より細内信孝のCB論を紹介している。その後、東北産業活性化センターの機関紙で専務理事さんからインタビューを受け、その内容が掲載された。
8.読売新聞連載完結編『超高齢時代part4』日本医療企画、2000年
はじめ読売新聞朝刊の連載記事で紹介され、その後書籍に纏められた。当誌P94~96には、細内信孝の著作よりCB事例の紹介と図表の引用記事がある。
9.志村重太郎編著『住民協働型地域づくりシステム』ぎょうせい、2000年
P145から細内信孝のコミュニティ・ビジネス論を紹介している。
10.山形県『やまがたの経済-山形県版経済白書2000』山形県、2000年
11.渋川智明著『福祉NPO』岩波新書、2001年
巻末の主な参考文献に細内信孝『コミュニティ・ビジネス』中央大学出版部、1999年の記載あり。
12.福士正博著『市民と新しい経済学』日本経済評論社、2001年
巻末の主な参考文献に細内信孝『コミュニティ・ビジネス』中央大学出版部、1999年の記載あり。これがご縁で彼の勤務する東京経済大学で兼任講師を2年間務めることになる。
13.[NODE]編集委員会『NODE』(特集コミュニティ・ビジネスで、いま地域が元気)第19号、2001年2・3月号
P79~90まで「今なぜコミュニティ・ビジネスなのか」で特集が組まれ、細内信孝がCBに関するインタビューに答えている。
☆2002年以降も、細内信孝のコミュニティ・ビジネスを紹介する著作は多数あった(これらはその著者達による当方への寄贈本の数で分かる)が、いったんは、細内信孝著『コミュニティ・ビジネス』中央大学出版部、1999年の発行直後から、すなわち1999年~2001年の3年間、他研究者・学者らによる引用・紹介の著作を、当ブログにまとめ、ここに紹介することにした。
また細内が、2002年6月3日NHK総合『クローズアップ現代』の「広がるコミュニティ・ビジネス」(第1591回)の特集にゲスト解説者として招かれてから(生放送の当日、キャスターの国谷さんが細内信孝著『コミュニティ・ビジネス』中央大学出版部、1999年に目を通されていたのには正直驚いたもの )、その後ますます引用・紹介する他著作は増加したが、2002年以降の引用・著作の紹介は後日に託すことにする。
なお一番最後の引用・著作は、分かっているだけでも20年後の2018年上梓の本まであり、たいへん息の長い議論の場を提供したことに望外の喜びを感じている。
コミュニティ・ビジネスの学術論文の方は、すでに http://www.hosouchi.com/ の末尾で公開しているが、ここらからも参照ができるように設定してある。
若手研究者のお役に立てれば幸いである。
https://g.co/kgs/MvJRy2 (細内略歴)
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2021.2.16追記
2002年以降、2018年までの細内CB論の主な引用・紹介・批評書籍は次の通りである。
14.水木楊『日本再生の現場を行く』新潮社、2002年
P230~237に東京の下町・墨田での社会実装活動が詳しい。
15.高寄昇三『コミュニティ・ビジネスと自治体活性化』学陽書房、2002年
16.藤江俊彦『コミュニティ・ビジネス戦略』第一法規、2002年
17.本間正明、金子郁容、山内直人、大沢真知子、玄田有史『コミュニティビジネスの時代』岩波書店、2003年
18.沖縄地域政策研究会『コミュニティ・ビジネス』沖縄県対米請求権事業協会、2003年
19.田中尚輝『NPOビジネスで起業する』学陽書房、2004年
20.中小企業庁編『2004年版中小企業白書』ぎょうせい、2004年
21.日本経営診断学会編『コミュニティ・ビジネスモデルの診断』同友館、2004年
22.織田直文『臨地まちづくり学』サンライズ出版、2005年
23.専修大学商学研究所叢書・神原理編著『コミュニティ・ビジネス』白桃書房、2005年
24.中山徹・橋本理編著『新しい仕事と地域再生』文理閣、2006年
25.高崎経済大学付属産業研究所『事業創造論の構築』日本経済評論社、2006年
26.福井幸男編著『新時代のコミュニティ・ビジネス』御茶ノ水書房、2006年
27.菅原邦昭・山崎承三著『成功する!NPOビジネス』学陽書房、2006年
28.日本経営診断学会編『流通と経営診断』同友館、2007年
29.中山徹・橋本理編著『南大阪における新しい仕事と地域再生』大阪公立大学共同出版会、2008年
P78~107が特によく整理されている。
30.風見正三・山口浩平編著『コミュニティ・ビジネス入門』学芸出版社、2009年10月
風見氏とは、2001年小生とタイセイ総合研究所との研究会以来の仲である。
31.矢口芳生『サービス農業論』農林統計出版、2012年
32.小野田泰明ほか『建築のサプリメント』彰国社、2014年
33.諌山正監修、平川毅彦・海老田大五朗ほか13名『コミュニティ・ビジネスで拓く地域と福祉』ナカニシヤ出版、2018年
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以上が、当方へ主に寄贈された書籍を中心に纏めたものである。
当方が1999年に拙著『コミュニティ・ビジネス』中央大学出版部(8刷り、1万部を超える)を上梓してから20年に及び、多くの議論が尽くされ、拙著『コミュニティ・ビジネス』の2021年2月16日現在、わが国の大学図書館における所蔵は、223冊に達する。
まさに研究者冥利に尽きないものである。
その間の細内信孝の著作は、母校信州大学付属図書館所蔵のOPACを参照されたし。
また当方のコミュニティ研究を長い期間にわたって支援してくれた多くの先輩、後輩研究者に御礼を申し上げる。
2010年の国際招聘講演での風景(ソウルプレスセンターにて)
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少しむかしのこと、経産省から頼まれて高松市での講演の帰り、屋島に立ち寄り、平家物語で有名な扇の的を獲る那須与一(鎌倉幕府の御家人、本貫地は下野国那須)について思わぬ発見をしたものです。
それは、当時彼の年齢が数えで16歳、将棋の天才藤井さんと同じ歳に偉業を成し遂げたからです。共通項は、「天才は早熟」である、ということです。
2番目の驚きは、屋島の碑から分かったことですが、与一と扇の的までの距離がたった70メートルだったことで、意外に短い距離であったことには正直びっくりしました。
的を射ることに成功し、源平の戦のショータイムを盛り上げた彼は、頼朝から荘園(備中国荏原荘)をもらい、その後11男ながら兄弟を追い越し、那須家の当主になりました。
その前後ですが、井原市からの講演依頼で岡山県井原市を訪問した時、駅前に”那須与一のふるさと”という大きなアーチを見て、驚きでした。彼は、私のふるさと下野国の武人・偉人ではないか、と思ったからです。なぜ岡山で那須与一なのか?と大きな驚きでした。与一の庶流が、地頭として治めたことが帰宅後判明しましたが、栃木県とはずいぶん力の入れようが違うのか、と思った次第です。
私が東京三鷹市の商工振興対策審議会委員(平成13年~平成25年までの12年間) をしているころ、三鷹市では市民と行政、学校創意のコミュニティ・スクール、連雀学園が立ち上がった。
その開園時のパンフレットがこれだ。
このパンフレットは12年前のもの、平成20年(2008年)4月3日の日付と1中学校、3小学校の連名が印象的だ。
おおむね1中学校(人口1万人に1校)には2つの小学校(人口5千人に1校)がついている。
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そして私のコミュニティ・スクール(プログラム)がこれだ。
愛媛県西予市における小学生を対象にしたもの
青森県五所川原市の県立金木高校における総合学習(2年間)で講義したもの(中学高校コース)
そして7つの大学、大学院の兼任講師、客員教授時代に講義したものがこれ
最後に地域の定年退職者、退職予定者を対象に講義したもの(シニアコース)
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これらは、三鷹市の商工対策審議会委員時代にコミュニティ・スクールを意識して構想、開発、実行したものだ。
地域において、こうしたフルラインで各コースを用意したコミュニティ・スクールはまだないだろう。
我が「町の学校」で実施しているので、関心のある方はぜひ当社まで問い合せをして欲しい。
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コミュニティ・ビジネス法人格の一つにNPO法人がある。
私は、1999年NPOの黎明期に日本青年会議所の茨城ブロック協議会より頼まれて講演を行う。
NPO法がスタートしたのは、1998年12月だった。
それから全国各地に1999年からNPO法人が多数誕生した。
今や5万法人を超えるNPO法人。
くしくもコンビニ店舗と同じ数を誇る身近な存在のひとつにまで成長した。
さて20年が経過し、我が国の民度は向上しただろうか?
考えて欲しい昨今だ。
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昨日は、ふるさと(母方の高祖母は当地倭町出身)栃木市での講演会前、主催者さん(田村律之助顕彰会)により太平山神社を案内してもらいました。https://g.co/kgs/MvJRy2 (細内略歴)
そこには103年前の当方より4代前の母方の高祖父(かんぴょう問屋を営む)らが奉納した壬生町干瓢商組合(栃木県は、かんぴょうの生産高が日本一の県)の額が掲げられ、高祖父の名前をそこに発見しました。大感激です。そして103年前という、いにしえの世の業界活況に想いをふくらませました(昔は小さな町でも活気があった)。しかし母の実家は戦後の農地解放で土地・農地を失い、今は壬生町にない。
103年前に奉納されたもの、問屋の欄に高祖父の名前を見つける
かんぴょうもビール麦も栃木の風土から生まれた風土産業を形成している
太平山神社のあじさい参道の途中にある田村律之助の胸像
栃木の風景(黄金色のじゅうたんに染まる)を変えたビール麦王の田村律之助像前にて(脇に彼の業績が書かれた看板があると更によいです)
このまちとはご縁が深くなりそうです。
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今年は、新型コロナの影響を受け、当社出版部から新しいブックレーベルを立ち上げ、書籍4冊と電子書籍3冊(アマゾン・キンドル版)を発行しました。年初から講演会はキャンセルが相次ぎましたが、10月から再び講演会活動を再開します。
10月18日は、栃木市のまちづくり交流センターにて栃木の田園風景を変えた(栃木県はビール麦の生産量が全国一を誇る)ビール麦王の田村律之助顕彰会が主催する講演会で『コミュニティ・ビジネスと6次産業の可能性』と題してお話しをします。乞うご期待を!
麦秋の絨毯が広がる故郷の安藤少年の日美術館を訪ねる
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7.内閣府:細内の沖縄ソーシャルビジネスフォーラム講演会(内閣府主催)
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8.総務省:13年間にわたり総務省の地域情報化アドバイザーを委嘱される(2007年4月~2020年3月)
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9.総務省:総務省の地域情報化評価会(ユビキタスタウン構想推進事業)委員に任命される(2009年)
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10.総務省:総務省のICT地域マネージャーに任命される(2016年)
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11.内閣府:内閣府女性起業アドバイザー(男女共同参画局地域活性化事例研究事業アドバイザー)2006年
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12.厚生労働省:厚生労働省の雇用創出企画会議委員に任命される(2003年)
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経済企画庁(2000年)の経済白書作成でCBレクチャーの協力(その後、本当に表紙が真っ白な白書が送られてきた)や省庁の外郭団体における講演、講義など、中央官庁への協力はまだまだあるが、とりあえずここまでとする。
コミュニティビジネス総合研究所(CB総研)出版部から5冊目の書籍が京都から到着しました!!
早速拙著は、東京都稲城市の100万冊の大型書店コーチャンフォー若葉台店に並べられております。
細内信孝著『我が家の女系史伝』コミュニティビジネス総合研究所出版部 2020年9月1日
ここで一句「コロナ禍に裏技で書をなす我なり」字余りか?
そして多芸が身を助けるか?
卓越した個人やアソシエーションらの直感(意味情報)によるまちづくりが過去に陽の目を見てきたが、コロナ禍以降、その手法がますます脚光を集めていくことになるだろう(細内談)。
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☆細内がHRIの研究課長時代に共同研究し、今井氏らと一緒に制作した研究誌(1996年)
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いくつかその事例を以下に紹介する
1.宮澤賢治の作品「銀河鉄道の夜」、「注文の多い料理店」、「風の又三郎」など、岩手県花巻地域の生活風土を、宮澤賢治ワールドとして表現している。
2.山田洋次監督の映画「男はつらいよ」の車寅次郎ワールド(東京下町の葛飾柴又ほか)、日本人の人情や機微、ウェットを車寅次郎を通して巧みに表現している。
3.書家・詩人相田みつをの世界・「相田みつをワールド」(栃木県足利市)を簡単な詩を独特な書体で表現し、みつをワールドをその生き方として表現している。
4.渡来人の子孫たちが、ご祖先にあたる渡来人・高麗若光を「高麗王の伝説」(埼玉県日高市)として表現し、その誇りを独自の生活文化レベルまでに高めている。
5.戦前の画家山本鼎の自由教育や農民美術運動と戦後の美術商窪島誠一郎氏の戦没画学生の伝承・無言館活動(長野県上田市)を上田地域の生活資源の一部に組み込み、真田幸村に始まる真田太平記など、時間軸の長い多彩で独自性のある信州の風土を演出している。
長野県上田市で購入した農民美術木工作品の箱ラベル
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6.山本鼎の創作版画の系譜を引き継ぐへっぽこ先生こと川上澄生の版画のまち・宇都宮
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筆者蔵の川上澄生作『人物いろはえげれす』版画荘(1935年)より
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いずれも一人の人間による強い思い入れ(直観、熱い想い、世界観)から地域づくりがスタート。そうしたところが今後のまちづくりで生き残るところになるだろう。
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身近な事例!
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地域の魅力とは、そうしたムーブメントの積み重ねだ。
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もっと知りたい方は、http://www.hosouchi.com/ をクリック!
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スーパーのレジ袋が2020年7月1日より有料化したが、経済産業省の2003年度の環境コミュニティ・ビジネス委員会でレジ袋の有料化が議論され、一度委員会の中で「レジ袋の有料化を実現すべき」という形でまとめられたことがある。
当時委員の一人として参加していたので鮮明に覚えている。あれから17年も経過して実現したことは嬉しいが、あまりにも歳月がたちすぎている。
そして昨日、水素バス、H2Oバスに乗車してきたが、バスの価格は1億円で通常のバスの5倍の車両価格だそうだが、導入には8500万円の補助金が出ているそうだ。乗りごこちは快適だった。水素ガスのスタンドは多摩市内の尾根幹線沿いにあり、東京多摩地区では2台が導入されている。まだ価格が問題だが、社会の趨勢はCO2削減の方向に確実に動いている。日本の誇れる技術の一つだ。
とうとう当ブログが、1400回を迎えました。
13年を要していますから年間100回のブログアップになります。
本日は、良い話しを一つ、当社出版部は8月で満1年になりますが、4冊目の書籍が本日印刷所から届きました。
その表紙がこれです。
表紙は東海林さんが制作してくれました。どうですか?シックです。
左から「人にやさしい仕事」、「新版地域を元気にするコミュニティ・ビジネス」、「美濃斎藤氏に繋がる藤姓井上家の女系史伝」、そして今回の「コミュニティ・ビジネス研究」の揃い踏みです。
少し紹介です。
はじめに
当書は、細内信孝が1994年から2020年まで、すなわちヒューマンルネッサンス研究所の研究課長・主任研究員である2001年までの時代、そして独立して設立したコミュニティビジネス総合研究所の代表取締役所長の時代までの四半世紀にわたるコミュニティ・ビジネス研究の啓発・普及活動に関する記録書である。
また当書は、細内信孝が全国各地の現場のコミュニティで取り組んできたコミュニティ・ビジネスの講演会や起業講座(合計で3,000回に及ぶ)に関するドキュメントであり、これからの若い世代に託す、持続可能な地球の在り方や活気あふれる地域コミュニティづくりへの新たなメッセージとして取りまとめたものである。こうした26年間にわたる啓発・普及活動の足跡が、若い世代の方々のお役に立てれば研究者として望外な喜びである。
コミュニティビジネス総合研究所代表取締役 細内信孝
昭和20年の日本の人口は約7200万人だった。この年結核で亡くなる人は年間17万人もいた。
2020年の日本の人口は1億2400万人。そしてわが国の人口ピークは2005年ころに迎えていた。
そして最近まで、もっともっとの欲望経済が渦を巻いていた。ところがコロナ禍旋風が吹き荒れてみんな苦しんでいる。
そろそろ足るを知って、身の丈でたおやかに生きればいいじゃないか、とふと思う今日この頃である。
たとえば子供の運動会。かけっこ3位じゃだめなんですか?
6位だって全力で完走すれば立派なもの。子供を褒めてあげよう。
車のエンジン。アクセルとブレーキを同時に踏み続けると故障する。
ましてや人間ならぼっコワレル。
持続可能な地域は他と比較しないことから始まる。
他と比較することから優越が生まれ、差別意識が始まる。
大きな極を作らないこと、スモールイズスマート、で多極分散の多重多層の地域コミュニティが美しい(「新版コミュニティ・ビジネス」の第5章が詳しい)。
昔むかしの野沢温泉村には村営の水力発電所が在ったとさ。
これがヒント、明治時代のコミュニティ・ビジネスさ(昔に戻ることではない)。
人生100年時代は等身大のシンプルライフが一番よい。大仙古墳出土の女性の埴輪
本日CB総研出版部発行の4冊目の原稿を印刷会社に入稿しました。
これで1年間で4冊発行のペースですが、二馬力ではこれが目一杯でしょうか?
4冊目は、細内信孝著『コミュニティ・ビジネス研究」CB総研出版部で26年間(1994年~2020年)にわたるコミュニティ・ビジネス研究の軌跡を取りまとめたドキュメントです。こうご期待!
写真は、上から1冊目の「人にやさしい仕事」、2冊目は「新版地域を元気にするCB」、3冊目は「美濃斎藤氏に繋がる藤姓井上家の女系史伝」です。そして今回の4冊目が「コミュニティ・ビジネス研究」です。特に『人にやさしい仕事』は、クラウドファンディング方式で資金調達され、30か所を超える国公立図書館に寄贈されました。
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