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2007年7月11日 (水)

移住は、まずはお試しがよいですよ

 最近、離島の島おこしの仕事で、島民人口を増やすための団塊世代の移住がよく話題になります。そうした国内移住で快適に楽しく暮らすにはどうしたらよいでしょうか。テレビをつければ「田舎暮らし」の番組が毎日のように放送されるようになりました。地方は海のもの、山のものが、新鮮で豊富。空気もおいしく、暮らしのリズムもゆったりとしています。夫婦でのんびり温泉にでもつかり、そば打ちやロクロ廻しでもしながら、第二の人生を楽しく、面白く暮らしてみませんか、というテレビ番組が毎日のように流れています。

 しかし、それで本当に幸せになれるのでしょうか。テレビで見る田舎暮らしは断片的な光景で、決してバラ色とは言い切れないでしょう。生活するにはお金もかかるし、近所付き合いもしなければなりません。特に田舎暮らしには濃密な人間関係が求められます。東京などに代表される都市生活の便利さになれた方には、不便が売りものの田舎暮らしは少し酷かもしれません。田舎暮らしから逃げ帰った人も大勢聞きます。仙人としての移住は一人でできますが、ご夫婦で移住するとなると大変です。家財道具ばかりでなく、義理や人情も背負っていかなければならず、親友との別れ、子供たちとの別れなどが付いてまわります。見知らぬ土地でまわりに馴染めず、奥さんだけ都会に戻ってきた、なんてならないように細心の準備が必要でしょう。

Shimagurashi_2

 離島や中山間地では「定年退職者さん、いらっしゃい」ということで、みなさんをお待ちしています。移住を即断するのではなく、まずは1か月でもいいからお試しで住んでみることです。今やお試し婚もあるくらいですから。田舎離婚はさけなければなりません。しかし住めば都です。離島や田舎暮らしもなかなか良いものです。

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