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2007年9月18日 (火)

新街道を行く(5)地方は高速道路が生命線

 先週は講演で広島県を訪れました。広島市から世羅町に入り農業の視察をしてきました。案内していただいた世羅町のところどころには、小高い山と山の間に高速道路の橋が架かっていましたが、その長さは500メートル、いや800メートルはあるでしょうか。尾道から日本海の松江まで結ばれる高速道路の橋脚だそうです。ただいま建設中ということで鉄骨の一部がむき出しになっています。これが完成すると尾道-松江間が約2時間で結ばれるそうです。瀬戸内海と日本海がたったの2時間で行き来できてしまいます。夢のようなことです。

 広島県尾道-愛媛県松山間には、すでに”しまなみ街道”として高速道路が瀬戸内海の島々を結んでいますので、こちらも移動は2時間です。また愛媛県内は、松山から宇和島まで高速道路を使えば、2時間ですから、もし松松(松江ー松山を結ぶ)高速がつながれば、宇和島-松山-尾道-松江ルートはおよそ6時間で結ばれてしまいます。これでは既存の宿泊型の観光地が大激変することでしょう。そして、これからは日帰り型観光の全盛時代を迎えることでしょう。

 これにより経済圏の形成も大きく変容することでしょう。日々変化を見極める眼を養うことが大切な時機、時代となりました。

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