新街道を行く(10)ご縁は大切にしなければなりません
先日仕事の関係で大分県の日田市に入りましたが、歴史的建造物の保存で有名な豆田地区は、車が保存地区の中まで、びゅんびゅんと入り、少し興ざめでした。正直観光気分になれなかったのが残念です。町の品格とは、こうしたところに表れるものですね。しかし一部の地域住民の方にはやさしく対応していただきました。
そこで豆田地区にある日田土鈴の東光堂さんに入りましたが、驚いたことに先日訪れた広島県福山市の「鞆の浦」の喫茶店・深津屋さんにあったものと同じ吉四六さんの土鈴がおいてありました。びっくりしてお店の奥さんに聞いてみますと、ここで作製し、ご主人が全国に売りに歩いているそうです。
鞆の浦の深津屋さんへも卸しているとのことでした。ご主人は四国から今ごろ鞆の浦を回っているはずですとのこと。両方とも所長がたまたま立ち寄ったお店ですが、ここで鞆の浦の喫茶店・深津屋さんとつながるとは思いもよりませんでした。吉四六さんの土鈴は、卸しているお店によって、ご主人が作りわけをしているそうです。手作りの作品には暖かみがあって心が和みます。所長は土鈴の狸と蛙、そして卵のレプリカを購入し、講演のため福岡県のうきは市にもどりました。
世の中って狭いですね。そして不思議なものですね。所長が介在することで日田市の土鈴屋さんと鞆の浦の喫茶店さんがつながりました。ご縁は大切にしなければなりませんね。