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2007年10月 1日 (月)

新街道を行く(11)食街道を行く

 この夏、細内所長は、愛媛県(松山、大洲、八幡浜、佐田岬、伊方)、広島県(廿日市、広島、世羅、福山、鞆の浦)、岡山県(笠岡)、埼玉県(秩父、日高)、福岡県(博多、うきは)、大分県(日田)を講演、ワークショップなどでかけめぐりました。今回は食の視点から地域の食文化を取り上げてみました。

 松山では、ホテル近くのぶらり立ち寄ったところに”鳥ポジョン”がありました。こちらの地鳥のもも肉、地鳥の刺身は最高でした。大将が薦める地鳥の刺身でしたが、あっさり味で臭みも無く、日本酒によく合いました。伊予の国・愛媛の新名物の一つでしょうか。

 大洲では、割烹樽井で”鮎雑炊”をいただきました。鵜飼で有名な大洲ですので鮎はもちろん名物ですが、鮎雑炊は美味でした。こちらの女将は名物女将らしく、所長との会話も弾みました。客に話を合わせるのがたいへん上手な方でした。お隣には元愛媛県知事がご夫婦でお食事中でした。ご自分で運転してお帰りになりました。

 八幡浜は今、”ちゃんぽん”でまちづくりをすすめていますが、この講演期間中に5店舗で試食しましたが、ズバリ”ロンドン”のちゃんぽんが一番でしょうか。ご当地のちゃんぽんは豚肉ベースのちゃんぽんが主流で、戦後肉供給が少なかったときの名残りでしょうか。魚介類は捨てるほどあったご当地ならではの”ちゃんぽん”でした。いまでは魚貝類の方が高級になりました。

 愛媛県佐田岬の先端にある民宿大岩の魚介料理は、新鮮でボリュームもあり、一層食がすすみました。ここの大将の発想はたいへんユニークで、佐田岬半島の先端にある灯台まで手前の駐車場からつり橋をかけようと夢を語っていました。そうするともっと観光客が来るということです。そして漁船による岬めぐりを客に提供し、また釣り船としても活用しています。まさに自分の庭のように使いこなしています。

 今度は広島県です。日本三景の宮島で有名な廿日市市では、なんといっても”あなご”がイチバンでしょうか。宮島口の上野商店で”あなごめし”をいただきました。江戸前のあの柔らかいあなごと違い、ご当地のものは歯ごたえがあり、日本酒に合うような食感でした。宮島ではもみじ饅頭もたいへん有名ですが、小生はご当地のあなごが日本一であると思いました。

 広島県世羅町では夢高原市場の世羅高原6次産業ネットワークが提供している”生たまごご飯”が絶品です。値段も300円と手ごろで久しぶりの生たまごご飯でした。もちろんたまごもごはんも地元産だそうです。世羅高原6次産業ネットワークは、地元の53団体でつくるコミュニティ・ビジネス・ネットワークです。農家の元気な女性たちがスクラムを組んで頑張っています。

 岡山県の笠岡市では、笠岡諸島の”しまべん”が有名になりました。笠岡諸島6島それぞれに島の弁当があります。島づくり海社の本土支店・笠岡駅前のアンテナショップで販売していますが、週1回の販売ですから、島づくり海社で確認されてから来店されるとよいでしょう。手作りのしまべんは島の海産物で一杯です。季節に応じて旬の味を確認されるとよいでしょう。

  まだまだありますが、本日はここまでにしましょう。

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