ものづくり日本の経済的価値
本日朝一番、事務所で目覚めて小雨の降りしきる中、久しぶりに新宿南口のクリスピー・クリーム・ドーナッツに、ドーナッツと珈琲を食しに行って来ました。なんと行列がありません。2006年の12月15日にオープンして以来、通勤の途中、所長が見たなかで始めての光景でした。店舗2階の客席から新宿南口の朝の喧騒を眺めながら、ゆっくりと珈琲を味わいました。これこそ”心のスローフード”でしょうか。スローフードとは、形ばかりの有機食材使用だけではなく、精神のスローが伴わないといけないと思っています。
その点、わが国には”禅”があります。禅作法は、今風に言えば、あるがままに生きる究極の”スローフードとスローライフ”の実践でしょうか。英国の経済学者シューマッハは、21世紀は仏教経済の時代とも言っています。禅のマインドがこの考え方の源でしょうか。所長も30歳代のとき、毎月世田谷の禅寺で故・鈴木格禅先生からご提唱を受けたものです。毎週駒沢学園の土曜座禅会にも参加しました。最近はすっかりご無沙汰です。
さて新宿といえば、所長は昔、むかーし、大学生活を送るため、18歳のとき、”あずさ5号”に乗って、信州・信濃路の松本に向かいました。いわば所長にとっての新宿は、大人の世界への出発点です。新宿南口の代々木事務所へは48歳のとき、30年ぶりに戻ってきたわけですが、新宿の町には感慨深いものがあります。
さて先ほどのドーナツ屋さんは今後、10月12日に有楽町、そして埼玉の川口に相次いでオープンするそうです。アルバイトさんを募集していましたが、時給がおよそ2タイプに分かれていました。ドーナッツを作る人は時給1050円、売る人は時給950円だそうです。作る人の方が100円も高い。士農工商という身分制度を江戸幕府(幕府創設時は米価経済、途中から貨幣経済へ移行、それにより武士よりも商人が強くなりました)は作りましたが、昔からわが国ではモノを作る人の方がエライ(経済的価値が高い)ものなのですね。
”ものづくり日本”ですから
「商人(あきんど)も真心を込めて頑張らないといけないですね」と、江戸時代の石田梅岩の声が聞こえてきそうです。
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