新街道を行く(12)酒は百薬の長
今回、福山市鞆の浦を訪れたかった理由の一つにお酒がありました。当方事務所近くの広島県のアンテナショップ、”夢テラス”で売っていた薬味酒、”十六味保命酒”のふるさとを訪ねたいという強い希望がありました。所長は、仕事柄からか十六味保命酒ののど飴のファンでした。その鞆の浦には酒蔵が数箇所あり、秘伝の技を競い合っています。もともとは大阪の薬屋さんがご当地ではじめたのがきっかけだそうで、明治時代に秘伝の一部が公開となり、造り酒屋も増えたそうです。江戸時代に作られた創業家の建物は保存状態もよく、当時の商人の財力のものすごさが重厚な建物に込められていました(岡山県倉敷市の大原家も立派ですごかったですね、当時の瀬戸内海交易の経済規模が建築物から伺えます。このことは古代邪馬台国の時代からいえます。)。
酒は百薬の長、しかし何事もほどほどが一番です
今度は埼玉県の秩父でのお話しです。秩父地方には、昔葡萄酒、いまワインと呼ぶ、秩父ワインがありますが、秀作なのが源作印の秩父ワインでしょうか。先人たちが生葡萄酒と呼んでいた頃から、源作印のワインを造っているそうです。そして秩父には、12月の寒い秩父夜祭りがたいへん有名ですが、一方セメント会社があるように石灰質の多い土地柄で、葡萄の耕作にもたいへん適しています。西武秩父線が開通する前までは、埼玉県熊谷市が秩父地方の出口でしたが、いまでは都心の池袋駅まで鉄道がつながり、経済も東京に吸収されてしまったそうです。
さて石灰質の多い土地柄には、この近くでは栃木県の足利地方があり、ここにもワインの醸造所、ココ・ファーム・ワイナリーがあります。知的障碍者の方々の働く場として誕生し、今では年間約16万本のワインを造っているそうです。ここも所長の大好きなところの一つですが、女性経営者、女性起業家としての池上さん(ココ・ファームの専務さん)の経営手腕によるところが大きいです。ここの一押しワインは、ズバリ”第一楽章”だそうです。池上さんからそう教えていただきました。秩父ワインもココ・ファーム・ワイナリーも両方とも有限会社で、地域資源を活かした等身大のコミュニティ・ビジネスです。
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