新街道を行く(16) つくばエクスプレスでつくば路を行く
昨日は、代々木の事務所から黄色の総武線に乗り、秋葉原経由で話題のつくばエクスプレス(以下、つくばX )に乗って、つくば市までいってきました(つくばで打ち合わせがありました)。
つくばX はまさに新幹線ですね。途中に踏み切りは一切ありません。揺れもなく快適な車両でした。始発駅の秋葉原から45分であっという間に終点のつくば駅でした。車窓の眺めは途中から(沿線が)開発モードに変化し、駅前はブルで整地したばかりの黒土が目立ちました。また駅前に新規のマンションが立ち並び、ただ今販売中の旗がたなびいていました。三十数年前の田中首相時代の日本列島改造時代を思い出しました。
以前、松戸市常盤平に住んでいたこともあり、土地勘がありましたので、周りの景色の大変化にはたいへん驚きました。街が生まれるということは、こうした光景が日々変化していくことで誕生するものなのですね。
紫峰筑波山はいつみても気品のあるお山です。車窓から眺めると、左手に牛の爪を立てたように見えます。朝夕に山肌が紫に変化するのがとてもすばらしいですね。大昔はヤマトタケルの活躍の場、中世以降は修験道のトレーニングの場、いまは団塊世代のレクレーションの場になっています。これから紅葉がシーズンですので、秋葉原からつくばX に乗って、日帰り旅行をするにはお薦めのコースです。
赤い柿が里の木に鈴なりになっていました。それをカラスが突っついていました。
まさに斉藤清の木版画の世界でした。
しかしながら、つくばの中心部は20世紀のハード中心の街づくり観が否めません。ソフトの視点をもっと入れて街を柔らかくする必要があります。
もし、私がつくばのプロデュサーならば、
1)つくば・よしもと劇場を誘致する
2)そこで一般芸人のショーのほか、科学実験のエンターティメント・ショーを毎日行う(地元の科学系研究所から研究員を派遣、研究員のエンターティメント化を図る、よしもと科学部誕生か?)
3)昔、小林一三は大阪梅田駅からの終着駅に宝塚音楽学校と遊園地を作りましたが、今、つくばでは、上記のような”つくば科学学校をNPO法人で”創りましょうか
4)また秋葉原メイド・カフェのブランチをつくばに設ける(秋葉原からメイドさんを派遣)、つくばX を利用しながら、両方が楽しめるイベントを毎日実施するとさらに面白いでしょう。
このくらいの柔らかさが今のつくばには必要でしょうか。
現代の小林一三、来たれ!
彼はたしか、甲州(商人)出身だったようです。