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2008年2月

2008年2月29日 (金)

新街道を行く(25)欧州から帰国しました

 細内所長の2月下旬は欧州の地におりました。今年の欧州は東京よりも温暖で、少し拍子抜けをしました。東京が寒かったのでしょうか。

 今回の旅の目的は、団塊世代夫婦の海外旅行事情、団塊世代向けの温泉保養地の研究、トラムと最適規模まちづくりの研究等で、こうしたことの真理探求の旅でした。国としてはチェコ、スロバキア(最近チェコスロバキアから分離独立)、ハンガリー、そして芸術の都・ハップスブルグ家のウィーンを巡ってきました。昔は東欧といっていましたが、最近は中欧というそうです。

 まだ時差ボケですので詳細記述は避けますが、今回の旅を一言でいうと、チェコ、スロバキア、ハンガリーの陸地部では、国境の検閲がなくなり、人や物の経済活動等が自由になったことに驚きを隠せませんでした。以前ですと、国境のパスポート・コントロールに2~3時間かかることもあり、国境での煩わしさが問題でしたが、そうしたことがまったくなくなりました。

 今後、かの国の通貨がユーロへと変更になると、ますますユーロ圏が広がり、円の弱体化に一層の拍車がかかることになります。最近のわが国の各種経済規制は、こうしたことに拍車をかけているようです。今回の欧州訪問は、前回よりも一層円安の実感を受けました。われわれ庶民には、円換算では現地でまともな買物もできない状況でした。

追記

欧州から帰国してまだ10日ほどですが対ドルは11円も円高になりました。

対ユーロはあまりレートが動きません。ドルの一人負けでしょうか。

しかし円安は対ユーロでは現実問題です。こまったもんだ。

2008年2月17日 (日)

新街道を行く(24)小平の旧石器遺跡

 2月は東京都下の小平市中央公民館で講演をしてきましたが、年配者が多い中、小平市民の方々はやる気まんまんでした。参加者から久しぶりに熱気が伝わってきました。

 さて、このコラムは旅日記ですので、講演の帰りに見学してきた小平の隠れ旧跡、旧石器時代の鈴木遺跡についてコメントします。3万年前の人類(日本人の祖先?)が使用した打製石器が出た遺跡として考古学界ではたいへん有名だそうです。ところで3万年前とはいったい何代遡ればよいのでしょうか。人の一代を20年として計算すると千五百代前の祖先にあたります。少し気の遠くなるような話ですね。たとえば明治維新から140年経過していますので、これを一人の人生活動期20年で除すると明治維新から七代も経過したことになります。鈴木遺跡に展示してある打製石器の精巧さは見事といえます。遺跡は太古の石神井川の源にあたるそうですから、ここを水源に発達したそうです。わが国の旧石器遺跡は群馬の岩宿遺跡がつとに有名ですが、武蔵野台地にも同じ年代のものがあったのですね。石器を見ながら久しぶりに興奮し、太古へと夢をふくらませました(所長は少年期、考古学者になるのが夢でありました)。しかし残念なのは展示室がプレハブ家屋なのと日本であまり知られていないことですね。北京原人発見者のお一人(学者)が当地を訪れ、そのときの色紙と写真が掲載されていました。3万年前の旧石器発見は世界的にもすばらしい発見なのでしょうね。

 小平には江戸の水源確保のため、江戸時代初期に玉川上水が作られました。三百十余年を経過し、玉川上水はすっかり武蔵野の景観の一つになっていました。当時の開墾の苦心さが偲ばれます。

2008年2月 3日 (日)

新街道を行く(23)湘南ビーチFMに出演

 1月31日(木曜日)は、湘南ビーチFMの森川いつみさんの番組に出演しました。拙著「団塊世代の地域デビュー心得帳」の紹介もかねての出演でした。森川さんの素敵なささやきであっという間の20分間でした。スタジオのある場所は、神奈川県葉山町の葉山マリーナからでした。スタジオのある立地は、富士山と江ノ島が目の前に広がる絶景のビューポイントです。帰りには、ジャーナリストでかつ湘南ビーチFMの社長である木村太郎さんに事務所でお会いし、スタジオをあとにしました。存在感のあるコミュニティFMは、今後大きく地域社会に寄与する予感を持ちました。こうしたこだわりを持った湘南ビーチFMのようなムーブメントの積和が地域を元気にしていくものと考えています。

 さて、葉山マリーナへの入り口には、目立たないように日本のヨット発祥の地の石碑が建っていました。わが国においてリゾート地の先駆け湘南らしい歴史的文化遺産でした。そして、スタジオの目の前にはヨットのマストがところ狭しと林立していました。マリーナのクラブハウスのサービスの質量とともに、湘南のリゾート文化を知る日でした。

閑話休題

 2月2日(土曜日)は、所長が代表を務めるCB中間支援団体・コミュニティ・ビジネス・ネットワークの新年会・定例会が高田馬場でありました。そこでは、広島、岡山など瀬戸内海経済圏の経済好調が話題になりました。

 もう一つ嬉しい話がありました。拙著「地域を元気にするコミュニティ・ビジネス」ぎょうせい(2001年)の韓国語版が韓国で発行され、所長の手元に届きました。こうして書籍を通じて隣国の地域経済再生にも寄与できることは、小職の誇りの一つになりました。

お世話になったみなさんに感謝、感謝です。

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