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2008年5月15日 (木)

少子化は深刻だ、いまこそ介護ロボット開発を

 最近、福祉医療系の専門学校が苦戦している話をよく耳にする。募集定員をはるかに下回るため、募集停止に追い込まれるところも出てきているそうだ。その手の新設大学や短大も学生が集まらず、定員割れしているところが少なくない。これもすべて少子化の影響だ。

 10年前に多くの幼稚園が閉園に追い込まれた。今その子たちが20歳前後だ。高齢社会が本格化し、現役2人で1人の高齢者を支える時代はいますぐそこだ。それなのに福祉医療系を目指す若者が激減しているという。求人は多いのに、その系統の専門学校や新設大学が学生集めに頭を痛めているという。親も大切な一人っ子に賃金の安い、しかも長時間・重労働の伴う介護はさせたくないという。

 ならば誰が人の助けを必要としている多くの高齢者の面倒を見るのか。私はアトムの時代だと直感する。もし手塚治虫が生きていたら、福祉介護のロボットを登場させることだろう。わが国の一流ロボット開発者は、鉄腕アトムの漫画・テレビで育った世代だ。今こそ手塚治虫を超える福祉介護のロボット出現が急務だ。トヨタもホンダも村田もオムロンもセコムも、みんな競ってロボット開発に挑戦している。ロボット開発が進めば、わが国の近未来も決して暗くはない。

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