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2008年7月

2008年7月31日 (木)

青いロマンスカー

 昨日は月1回の湘南ビーチFM(森川いつみさんの番組)の中の『ハッピーコミュニティ・ビジネス』出演のため、東京都多摩市より神奈川県藤沢市まで、臨時列車の小田急・青いロマンスカーに乗ってきました。今年の3月小田急が地下鉄へ相互乗り入れのために開発した軽量不燃車両で、乗り心地も最高でした。わが国のものづくり技術は、新幹線のN700系といい、世界最高水準ですね。

 しかし旅情を醸し出す雰囲気・環境は、国内キャリアすべてで、いまいちの状況です。つまり室内環境が必ずしも快適とはいいがたく、駅構内や車内はアナウンスがやたら多く、しかも冷房が効きすぎで、けしてエコロジーとは言いがたいわが国の鉄道キャリアの環境です。ものづくりは最高ですが、これからは人間の五感にとって心地よい、安らぎの空間とは何かを真剣に考える必要があるのではないかと感じとった次第です。

 サービスの本質を外したものは無駄そのものです。わが国のサービス分野の生産性が低いのもここに原因があるのでしょうか。まちの中にある余計なお節介サービスを減らすだけで、環境問題は随分と改善されるハズです。

2008年7月26日 (土)

いまどきの女子高校生気質

現在のアルバイトで、二十歳代女性の時給が高い仕事はなにかご存知だろうか。

それは働く時間も規則正しく、清潔感、使命感のある職場で、

結婚・子育て後も仕事ができるものである。

先日テレビで、帰宅途中の女子高生に、将来なりたい職業を、局アナが聞いていたが

ずばり医療事務と答えていた。

まさに生活感のあるたくましい高校生たちは先が読める。

いまや当然であるが、大学はサービス産業化しつつある。いやサービス産業といってもいいだろう。

大学によっては、ファッション、ブライダル、コスメ、ヨガ、フラダンスも授業科目にある。

そんな大学には、先の読める女子高校生が押しかけ、定員をはるかに超えて、いまや大人気である。

2008年7月 6日 (日)

これからは地域の時代だ

 なぜ、今回の新刊タイトルは、『がんばる地域のコミュニティ・ビジネス』学陽書房刊なのか

ズバリ、これからは”地方の時代”ではなく、”地域の時代”だからだ

中央があるから地方がある

しかし、真の自立は、強い中央がある限り、地方では自立の芽がなかなか育ちにくい

地域には顔の見える関係(これを失っているからこそ問題なのだ)があり、それをベースに等身大の生活が可能だからだ

残念ながら、わが国の”地域”には法的にも十分な”存在感”が確立されていない

小生がある政令指定都市の市民委員をしていた15年前、その政令指定都市のある区の人口は18万人もありながら、区長の裁量のある予算はたった3000万円しかなかったのである。

当時、ある民間の研究所の研究課長をしていた小生の研究予算は、3500万円(課全体として)あり、区長の予算を超えていた。これではよい市政ができるわけないのだ。

つまり地方自治法では、縦割り行政の中で市役所本庁の部局でしか予算編成ができないからである。

中央は、縦割り行政のなかで”地方”を束ねる。しかし、中央からでは、生の人間が生活を営む”地域”(子育てや高齢者の医療・福祉、環境、商店街の活性化など)が見えにくい。

だからこそ、いま真剣に”地域”が大切なのである。

少子高齢化、格差社会が進むわが国では、”こまってしまった地域(空洞化した中心部や限界集落など)”の法的な担保・整備(地域単位で予算執行が可能になる、民間からもインセンティブで資金を直接地域に投入できる等)が急がれる昨今である

よって、今回の拙著は『がんばる地域のコミュニティ・ビジネス』なのだ。

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