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2008年7月 6日 (日)

これからは地域の時代だ

 なぜ、今回の新刊タイトルは、『がんばる地域のコミュニティ・ビジネス』学陽書房刊なのか

ズバリ、これからは”地方の時代”ではなく、”地域の時代”だからだ

中央があるから地方がある

しかし、真の自立は、強い中央がある限り、地方では自立の芽がなかなか育ちにくい

地域には顔の見える関係(これを失っているからこそ問題なのだ)があり、それをベースに等身大の生活が可能だからだ

残念ながら、わが国の”地域”には法的にも十分な”存在感”が確立されていない

小生がある政令指定都市の市民委員をしていた15年前、その政令指定都市のある区の人口は18万人もありながら、区長の裁量のある予算はたった3000万円しかなかったのである。

当時、ある民間の研究所の研究課長をしていた小生の研究予算は、3500万円(課全体として)あり、区長の予算を超えていた。これではよい市政ができるわけないのだ。

つまり地方自治法では、縦割り行政の中で市役所本庁の部局でしか予算編成ができないからである。

中央は、縦割り行政のなかで”地方”を束ねる。しかし、中央からでは、生の人間が生活を営む”地域”(子育てや高齢者の医療・福祉、環境、商店街の活性化など)が見えにくい。

だからこそ、いま真剣に”地域”が大切なのである。

少子高齢化、格差社会が進むわが国では、”こまってしまった地域(空洞化した中心部や限界集落など)”の法的な担保・整備(地域単位で予算執行が可能になる、民間からもインセンティブで資金を直接地域に投入できる等)が急がれる昨今である

よって、今回の拙著は『がんばる地域のコミュニティ・ビジネス』なのだ。

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