コミュニティ・ビジネスの真髄
ここ20年間、全国各地、そして英国、米国、ドイツなどのまちづくり団体、市民団体をまわってみて、現場のリーダーが語る言葉に『私たちのまちづくりは、行政の支援がまったくないことに失望してからスタートした』という返答が多い。
行政の補助金やサポートを期待して始めるコミュニティ・ビジネスの成功例はほとんどない。行政の補助金は呼び水にはなるが、わが国の農林業の弱体ぶりをみても分かるとおり、過剰な支援は好ましくない。そもそもこうした分野は民間に委ねるべきである。
コミュニティ・ビジネスの始めは小さな志でよい、その志を高く掲げ、歯をくいしばって行政の支援も受けずにひたすらCB事業を3~5年と続けていると、必ず周りの人々が気がついてサポートをしてくれる。それがコミュニティ・ビジネスの真髄なのだ。
そこに顔の見える関係のコミュニティがあればこそ、起業家もコミュニティ(地域)も、その我慢が利いて力をつけるのである。その結果 ”自分起こし”と”地域力の向上”が起きるのだ。
« コミュニティFMは最高 | トップページ | 最近の読物(寄稿)紹介 »
「地域」カテゴリの記事
- 古代の文字文化をもたない人々の暮らしを想う(2024.07.05)
- 持続可能な地域コミュニティとは(2024.05.18)
- まちの特徴を考える(2023.10.04)
- 北海道、東北の人口減少が今とんでもないことになっている(ブースター版の記事) (2022.11.14)
- 都道府県の魅力度ランキング、40番以降の北関東各県は50歩、100歩の違いしかない(2021.10.15)
コメント