講演旅行からわが国の経済状況を読む
ホソウチ所長は、今回愛知県岡崎市、名古屋市、兵庫県上郡、岡山市、広島県尾道市、広島市、広島県福山市、岡山県笠岡市と、長期間にわたる講演・ワークショップ旅行から帰京した。
地域経済の状況は、やはり自動車産業のある愛知県が一番深刻で、そうした企業城下町は経済的打撃が一番大きいようだ。
瀬戸内海のある造船業のドックには、まだ船が沢山入っていたが、地元の人の話しによるとそこから先は仕事がないようだ。
今回、太平洋ベルト地帯に沿って東京から講演・ワークショップ旅行をしてきたが、わが国が誇る輸出型の大企業とその関連産業が特に深刻だ。新幹線のグリーン車の込み具合からも分かるものだ(いつもと違う)。
今回、毎日泊まるホテルも違ったが、ホテルの込み具合と予約の状況、小売店の店員さん、タクシー運転手の話しなどから、彼の地のビジネス環境がつかめたものだ。
そこから推察するに、わが国の地域経済は今後ますます深刻化していくだろう。
失業者が出ないことを祈るばかりだ。もし失業したら、コミュニティ・ビジネスで起業するのも選択肢の一つだ。
そして政府は、自立の道も用意すべきだろう。
政府は、コミュニティ・ビジネス起業には5年間の法人住民税や法人所得税の税減、事務所家費補助、無料の専門家派遣、人件費補助、広告費補助など各種インセンティブを用意すべきだ。
地域で等身大、身の丈サイズの起業こそ、地域雇用を生み出し、地域力向上の源なのだ。