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2009年2月

2009年2月25日 (水)

世界一小さな科学館、理科ハウス

 所長は昨年、当ブログに”科学のエンターティメント劇場”を茨城県つくば市に作ろうというお話(提案)を書いたが、本日湘南ビーチFMに出演後、逗子市内(逗子市池子2-4-8)で個人の方が昨年5月から開館(起業)している”理科ハウス http://licahouse.com/ ”という”理科のエンターティメント劇場”を見てきた。

 これは驚きも驚きの館である。個人の方が、しかも一人の理科好きの女性が新規事業として立ち上げたものである。まさに新型のコミュニティ・ビジネス(女性起業として:この場合女性の自立という意味で)ではないだろうか。

 館内はさまざまな科学実験と観察のエンターティメントが楽しめる場である。森館長と学芸員の女性二人の手作り器具や説明パネルなどが館内に所狭しと置かれており、自ら音を出したり、触ったり、たとえば地球と月の距離感を楽しむことができるなど、そのエンターティメント性に特徴がある。

 子供は無料、子供連れの大人も無料で、大人のみ100円の入場料は魅力的だ。そして世界一小さい科学館という看板はけしてオーバーではない。その手作り感覚がたいへんよいのだ。

 科学読み物のライブラリーや理科ハウスショップ、科学遊びワークショップなど、ハウス内は女性学芸員の解説付きでとても楽しめるところだ。理科・科学好きの子供を育てるにはぜひ親子連れで訪ねてみるとよい。ホソウチ所長一押しの新型のコミュニティ・ビジネスだ。

2009年2月 6日 (金)

社会変革家として福澤諭吉とルドルフ・シュタイナー

 福澤諭吉もルドルフ・シュタイナーも社会構造変革家である。

ともに演説(講演)とペン(書籍等)、学校(門下生)を通じて社会構造の変革を促した。

そして福澤諭吉は、人生3度の海外視察をしたという(いずれも船舶による)。

 一方、ホソウチ所長の海外研究(シンクタンク勤務時代に仕事として行く)は、1992年JICA(国際協力機構:当時国際協力事業団)の仕事でマレーシア、タイを1か月かけてまわってきたことに始まり、その後、1994年のスイス・ドイツ・オーストリアを中心にした欧州森林都市の研究、1996年にはドイツ・スイスのエコロジーの研究、そして1997年にはイタリアの都市と工芸の研究、1997年は米国の市民社会の研究、1998年は英国の市民社会の研究、2003年は英国の社会的企業と社会起業家の研究(これは英国外務省から招聘を受けて訪英)、2008年は中欧(チェコ、オーストリア、ハンガリー)の町並みと工芸の研究、さらに2008年秋、韓国・ソウルでのコミュニティ・ビジネス招聘講演まで続く。福澤諭吉の時代から150年が経過し、小生のような凡人でも、こうして世界見聞が広く可能になった。そして、この期間、ホソウチ所長は国内1000箇所に及ぶ講演・ワークショップにでかけている。

人類の移動手段の進歩は目覚しいものである。

 所長にとって海外の先進地を訪ねることは、新しい視点や意味ある情報を見出す絶好の機会と場の獲得であり、大いに好奇心を膨らませて出かけたものだ。今でも国内の講演でさえ、初訪問地はワクワクするものである。

 1996年のドイツ視察では、欧州環境首都・フライブルクでのエコメッセ、ルール工業地帯のエムシャー川再生とその博覧会、そして欧州各地における温泉保養地のあり方と訪ね歩いた。またルドルフ・シュタイナーの足跡を見つめ、ミューヘンのシュタイナーシューレ、自然農園、スイス・ドルナッハのゲーテアヌム(建築物を視察)と訪ね歩き、その考え方に驚きの日々をすごした。

 今回の福澤諭吉展では、福澤諭吉とそのシュタイナーが重なり、諭吉は演説会を、シュタイナーは講演会を、全国各地で展開した。 ホソウチ所長もあれから13年、コミュニティ・ビジネスの講演会やワークショップは1千回を超えた(大学での講義は除く)。今年は改めて初心に帰り、3千回に挑戦したいと考えている。

社会起業家には福澤諭吉展がおすすめ

 昨日は上野駅から東京美術館、東京国立博物館を3時間の早足で各館のハシゴをしてきた。

 東美ではウイリアム・モリスのアーツ&クラフツから民芸まで展、東博では妙心寺特別展、そして福澤諭吉展である。

 アーツ&クラフツ展は、昨年訪れたオーストリア・ウィーンの20世紀初頭の欧州先端文化を再確認できた。

 また妙心寺特別展は、長谷川等伯の枯木猿図と白隠筆の達磨像が印象に残った。わが国の寺院は文化の中心であったことが確認できた日でもあった。

 しかし、コミュニティ・ビジネス的視点に立てば、東京国立博物館の福澤諭吉展が圧巻である。

 ホソウチ所長は福澤諭吉が”経済”という言葉を生み出し、「学問のススメ」「西洋事情」を始め、多くの啓発書を著し、慶應義塾の門下生を通して維新後のわが国の経済山脈を構築してきたことを大いに評価している。その体系的な展示が今回の展示会である。社会起業家を目指す人には必見の展示である。時代の社会問題を解決するところに新たな経済が生まれる(ホソウチ所長談)。福澤諭吉展はそれを示唆している。先人の発展プロセスや心構え(男女平等、独立自尊など)は大いに参考になる。

閑話休題

 髷と脇差をペンに替え、あくまで無位無官の一市民にこだわり、社会に貢献・寄与する心持ちと独立自尊の気品が伺える福澤諭吉展であった。塾生ならずとも心動かされる展示である(ホソウチ所長は諭吉の門下生ではないが、その(無位無官の一市民としての)心意気に感銘している)。

特に、社会起業家を目指す若者にはお薦めの福澤諭吉展である。

2009年2月 2日 (月)

龍馬はいま何処、ホソウチ所長は今日も地域を行く

 先週末は、土佐の高知で講演でした

土佐の人々はたいへんな熱気で迎えてくれました

久しぶりに講演開始前から会場が満杯になり、熱意を感じました

講演終了後も名刺交換や質問にみえる方が列をつくりました

経済衰退と環境問題が混迷する地域社会で、何とか現状を変えたいという方々の列でした

帰りに桂浜手前の270mまで行きましたが飛行機の時間を考慮し、

坂本龍馬に逢うのは次回にしました

そして現代の龍馬を求めて、ホソウチ所長は今日も地域を行く

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