社会起業家には福澤諭吉展がおすすめ
昨日は上野駅から東京美術館、東京国立博物館を3時間の早足で各館のハシゴをしてきた。
東美ではウイリアム・モリスのアーツ&クラフツから民芸まで展、東博では妙心寺特別展、そして福澤諭吉展である。
アーツ&クラフツ展は、昨年訪れたオーストリア・ウィーンの20世紀初頭の欧州先端文化を再確認できた。
また妙心寺特別展は、長谷川等伯の枯木猿図と白隠筆の達磨像が印象に残った。わが国の寺院は文化の中心であったことが確認できた日でもあった。
しかし、コミュニティ・ビジネス的視点に立てば、東京国立博物館の福澤諭吉展が圧巻である。
ホソウチ所長は福澤諭吉が”経済”という言葉を生み出し、「学問のススメ」「西洋事情」を始め、多くの啓発書を著し、慶應義塾の門下生を通して維新後のわが国の経済山脈を構築してきたことを大いに評価している。その体系的な展示が今回の展示会である。社会起業家を目指す人には必見の展示である。時代の社会問題を解決するところに新たな経済が生まれる(ホソウチ所長談)。福澤諭吉展はそれを示唆している。先人の発展プロセスや心構え(男女平等、独立自尊など)は大いに参考になる。
閑話休題
髷と脇差をペンに替え、あくまで無位無官の一市民にこだわり、社会に貢献・寄与する心持ちと独立自尊の気品が伺える福澤諭吉展であった。塾生ならずとも心動かされる展示である(ホソウチ所長は諭吉の門下生ではないが、その(無位無官の一市民としての)心意気に感銘している)。
特に、社会起業家を目指す若者にはお薦めの福澤諭吉展である。
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