神田神保町の経済学(1) 最近の景気はやはり重症だ
ホソウチ所長は古書店の町・神田神保町が大好きだ。通い始めて20数年は経過しただろうか。研究者という仕事柄、研究書を求めて行き始めたが、最近の神保町は中華やカレーを食べに行くところに変貌している。
昨日も、いつもの上海料理に舌鼓をし、紹興酒に杯を傾けたが、いつもと様子が違う。客も少ないが、周りで注文する料理がみんな1品オーダーなのだ。店員さんによると昨年のリーマンショック以来、客数と一人当たりの消費単価が落ちてきていると言う。それをカバーするために単価を抑えた小品メニューを新規で追加したが、いまいちお客さんのオーダーは増えていないと言う。
夕刻の古書店街は人出は多いが、みんなの財布の紐は固い。その証拠に、つい最近まで古本を5~6冊抱えてレジに並んでいたが、今はほとんどの人が1~2冊だ。
わが国は少子高齢社会なのだ、古書店街は若者が少なく、50歳代以上の本好きマニアがやたら目に付く。所長もそんな輩の一人だ。きっとアナログ的な古書店街にやすらぎを求めて出没する”3丁目の夕日族世代”なのだ。古書店街の昭和建築が夕日を浴びて美しい。そんな雰囲気が漂う神保町界隈なのだ(大学生は、春休みで実家に帰っているか、それとも秋葉のゲーム街に出没中なのか)。
わが国の最近の景気はやはり重症だ!!
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