旅立ちの季節、蜜蜂の分封に思う
ホソウチ所長の旅日記も今回でちょうど100回目になる。
この季節になるといつも思い出すのは、”蜜蜂の分封”である。
女王蜂が新しく生まれ巣箱の中で女王蜂が2匹になると、片方の女王蜂が働き蜂の一部を引き連れて巣箱から旅立っていく。これを分封といい、新たな巣分かれである。
このことは”人の世”にもあり、人にも新たな旅立ちがあり、ビジネスの世界では分離独立、暖簾わけのようなものだ。そこに新たな生命体(コミュニティ)が誕生したといってもよいだろう。
かって、わが家は兼業の養蜂家であった。所長も小学生のときから高校生のときまで、採蜜作業として日曜日になると父の手伝いをしたものだ。採蜜作業は、レンゲ蜜が取れるちょうど今頃がスタート時期である。このころから前述の”分封”が始まるのだ。
しかし蜜蜂の分封は、新たな生命体を生み出し、飛躍する大きなチャンスでもある。蜜蜂にとって分封は、子孫繁栄を約束する”生命創造のメカニズム”である。
こうしたメカニズムを内包する自然は、何と偉大なのだろうか
人が集合して作られる地域社会、コミュニティも、本来こうしたメカニズムを内包しているものだが、蜜蜂も人も、いまこうしたメカニズムが少しずつ狂い始めているという。
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