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2009年6月

2009年6月29日 (月)

”物もって語れ”コミュニティ・ビジネス

コミュニティ・ビジネスは”物もって語れ”が所長の身上だ

特にコミュニティ・ビジネス起業の入門者には分かりやすい言葉であろう

一昨日の土曜日はダブルヘッターで2箇所で講演をしてきた

それは千葉県の習志野市と山武(さんむ)市だ

習志野市では、市民カレッジおいて”コミュニティ・ビジネスの基本の考え方”を

山武市では、コミュニティ・ビジネス起業講座において”まちづくりとしてのコミュニティ・ビジネス”をそれぞれ2時間講演をした

両市の参加者ともたいへん熱心に聞いてくれた

さて本題に戻ろう

”物もって語れ”のコミュニティ・ビジネスだが、山武市では”山武の水”をペットボトルに詰め、”美味しい水”として売り出す計画が進んでいるという

これも広い意味でのコミュニティ・ビジネスだ

だが、ここからが本当の意味のコミュニティ・ビジネスの真骨頂が始まる

まず水から連想ゲームがスタートだ!

その美味しい水を使って地元産のお茶や珈琲(焙煎でもよし)を淹れる

そのお茶や珈琲には器が必要だ

地元産の山武杉の間伐材をコースターにし、付近の土を活用して茶器や珈琲カップを作ってもよいだろう

もし町中に空き店舗があれば、そこに喫茶室を設けてもよい

また環境ファンドとして上記一連の商品の売価10%程度をプールして”環境基金”を設けるのも良いだろう

環境基金は、まちの緑化や花いっぱい運動の強い味方になることだろう

そして、それは人々に”やる気”と”物を創る喜び”を与えることだろう

こうしてコミュニティ・ビジネスは、目に見える形の商品を創り出し、まち中に雇用の場を生み出し、まちの新たな自慢が誕生し、まちの活性化、まちの元気づくりに寄与するのである

2009年6月24日 (水)

ホソウチ所長、みのさんの朝ズバにコメント出演

 ホソウチ所長は6月22日の月曜日の朝、みのもんたさんの朝ズバ(TBS系列)にコメント出演しました

テレビ放送は8時17分ごろでしたが、最近団塊世代のアルコール依存症が増えているというテーマでした

所長のコメントは、そうならないためにはどうしたらよいかというもの

定年退職後、家に引きこもるのではなく、地域デビューをしましょうというもの

地域デビューが困難な方は、まわりの奥さん、娘さん、息子さんがお父さんの背中を押してあげましょうというもの

市役所では、「お父さんのための地域デビュー講座」や「団塊世代の地域デビュー講座」、「コミュニティ・ビジネス起業講座」など、さまざまな「市民カレッジ」を実施しています

恥ずかしがらず、そうした講座にまずは参加してみましょう

やがて顔の見える関係が地域で生まれてくることでしょう

2009年6月15日 (月)

小田急カサブランカと由利高原カサブランカ

新百合ヶ丘と聞いて小田急線の中核駅とくればかなりの通かジモティー(地元民)であろう

所長も20年前にかつて住んでいたところだ

30数年前に多摩丘陵を造成したところにできた新駅だ

お隣には本家・百合ヶ丘駅があるが、もともとは多摩丘陵のユリの群生から地名と駅名がきているらしい。ウルトラマンの団地群の空撮でモデルとされたところとしても有名だ

そばには神奈川県立百合丘高校がある

そのカサブランカ、ユリだがすでに満開になっているところもラジオやテレビから聞こえてくる

これから開花が始まるのが秋田県の由利本荘市にある”ゆり高原鉄道”沿線らしい

秋田県由利本荘市矢島町の太田さんからこれから7月までが見ごろと旅の便りが今朝届いた

今年所長が3月に彼の地を訪問して、CB起業の講演をした関係で何やらCB起業が誕生するらしい

そうした起業は子供のようでたいへん嬉しい限りだ

見かけた方はご一報ください

2009年6月11日 (木)

冷房を使わない日を設けてはどうだろうか

 今日も電車通勤で代々木の研究所まで東京の郊外部から新宿まで、60分ほど各駅停車の電車に揺られてきたが、昨日の麻生さんの環境会見が虚しく聞こえてきた。それは車内の冷房が効き過ぎで寒いくらいだ。

 盛夏は別にして、6月から寒すぎる冷房は御免である。東京圏のすべての電車の冷房とオフィスの冷房をやめたら、どれくらいCO2の削減できるのか、一度やって欲しいところだ。ちなみに1日中冷房を使わない日を設けてはどうだろうか(病院、老人ホームなどは別)。汗かくことを忘れた夏はやっぱり体に良くないのだ。

 今年も寒さの中の電車通勤が続くとなると、ぞーっとする。そして集客施設はどこも冷房が効き過ぎである。こんな足元のことができずに、環境技術のレベルの高さを自慢しても、空虚に聞こえるのは所長だけだろうか!

どこか間の抜けた世の中だ。

2009年6月 8日 (月)

コミュニティ・ビジネスと社会起業家

6月5日(金曜日)『生産性新聞』の「一言」に掲載された所長の寄稿を転載します

     

        コミュニティ・ビジネスと社会起業家

コミュニティビジネス総合研究所所長 細内 信孝

コミュニティ・ビジネスといえば、地域住民が地域の問題にビジネスの組織をもって取り組み、地域資源を活用しながら自ら問題を解決しようとすることであるが、その本質は、コミュニティの共同体論、地域の活性化論、社会起業論、NPO論、ボランティア論、社会参加論等の総合的な視座から成立している。

コミュニティ・ビジネスにおいて現場で主役となる人々は、団塊世代の退職者や子育てを終えた母さん達、そして障がい者や失業者、子育て中の母さん達であり、みんな働きたいと願ってきた人々である。そうした彼らを牽引するリーダーは“社会起業家”とも呼ばれている。

社会起業家とは、自己実現をしながら社会を変革していこうとするベンチャー精神を持つ起業家をいうが、最近若い起業家をそうした呼び方にすることが一般的に少なくない。しかし、それはけっして若い起業家の専売特許ではない。サミエル・ウルマンの言葉を借りれば、青春という“熱い心”と成し遂げようとする“実行力”を持ち合わせれば、それは年齢や性別を問わないものだ。

コミュニティ・ビジネスは、地域の諸問題に地域の仲間と一緒に取り組み、ビジネス組織を持って中長期に取り組んでいくものである。1~3年という短期間で地域の困った問題が解決するものではない。息の長い取組みであり、郷土愛をもって新しく創っていくものである。その先人を挙げれば、長野の小川の庄の権田氏、栃木のココ・ファーム・ワイナーの川田氏、滋賀の黒壁の笹原氏などである。私は、そうした郷土愛を持って地域を元気にする事業(コミュニティ・ビジネス)に取り組んでいる彼らを、本当の意味での“社会起業家”と呼んでいる。

2009年6月 6日 (土)

健康な暮らしとは人間が集住することで成立するもの

 最近限界集落や限界団地に続いて”買い物難民”の相談事が所長のところに来る。

 

一人暮らしの高齢者にとって食料品などの買い物は難儀なものの一つである。つれあいがいればまだ料理を作る義務感がでるが一人暮らしとなると別らしい。

 

大都市圏での暮らしはまだSCや商店街が買い物を届けてくれるが、人口5万人程度の地方都市になると買い物を届けてくれるところはそう多くないらしい。

 

当然高齢者になると食も細くなるので仕方がないのかもしれない

 

バイパス沿いに新しくSCが出来、近所の食料品スーパーはそうした大型SCに負けて閉店に追い込まれるところが少なくないという。

 

週2回程度の地域バスは本数も少なく、当然高齢者は”買い物難民”となる。

 

ましてや足腰に痛みを抱える高齢者は買い物にも行けやしない。

 

だから過疎地や地方都市では、都市部が言う”お一人さま”などと優雅なことを言ってられない状況となる。

 

”お一人さま”なんて何でも揃う大都市住民に好まれる言葉で、地方、過疎地ではけっして良い言葉ではない。

 

所長はお一人さまより大家族主義の方がむしろ好きである。

 

人間は所詮感情の動物であり、集住して暮らすものである。

 

健康な暮らしは、そうした集住のなかで成立するものだ。

 

わが国にはそうした健康な暮らしを維持できる集住の地域コミュニティが一体どのくらい残っているのだろうか。

 

すっかり少なくなってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

2009年6月 2日 (火)

北京の健康生活に見る

北京市内の天壇公園から見る北京の空は思ったより青かった

入場料を支払い、天壇公園内に入ると、驚いたことに高齢者たちによる小楽隊あり、カラオケあり、歌唱ショーあり、そして一方、気功をする高齢者、太極拳やバトミントンも、いずれもグループをつくり、リーダーのもとに一糸乱れぬパフォーマンスを繰り返していた

それはそれは賑やかであった

まさに10人~50人ほどの連(れん)から成る”テーマコミュニティ”である

定年退職を迎えた男女の高齢者が混じりあい、楽しそうに週末の余暇をこうして楽しんでいる

傍らのボトルに中国茶を入れて各自持参している

聞くところによると、彼の地の高齢者には年間の公園入場料が格安の60元(900円)程度らしい

比較的生活にゆとりのある年金生活者がこうしてテーマ別に集合し、レクレーションを楽しんでいる

日本と少し違う点は、月2万円程度の年金生活者でも、こうして仲間と楽しく人生を謳歌できることである

お金がなくても”健康的な生活が可能”なのだ

わが国の都市型高齢者も、こうした暮らしや群れる場を再発見しょうじゃありませんか

かって、民芸運動の濱田庄司が唱えていた”健康な暮らしの中で健康な器(うつわ)を作り続けてきました”とは、こうした北京市民のように、お金をかけなくても、健康的な暮らしが十分可能になるのだ、と気がつきました

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