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2009年10月 9日 (金)

首都圏の人口から日本を見る;現在の首都圏力を考察する

わが国は首都圏になぜこれだけ人が集まるのか

人口ボリューム(概算)から首都圏の力(パワー)を考えてみよう

まずは南関東の人口構成から見てみよう

東京都の人口は1300万人で、千葉県620万+埼玉県720万人と同程度、わが国の10%を占める

神奈川県の人口は900万人で、埼玉県720万人+群馬県200万人と同程度

千葉県の人口は620万人

この1都2県だけで計2820万人の人々が南関東に住んでいる

さらに埼玉県は720万人、その埼玉の人口は北関東3県、すなわち茨城300万人、栃木200万人、群馬200万人の合計700万人とほぼ同等のボリュームだ

首都圏=関東平野で見ると1都6県で合計4240万人の人々が住んでいることになる

これは他の国でいうと、スペイン国並みの人口ボリュームだ

わが国の人口が1億2756万人だから、首都圏は日本の人口の33%、すなわち全体の1/3を占めている

そして都道府県の人口ベスト6には、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県と4つも入っている

所長の考え方を総括すると、いま盛んに議論されている道州制よりも、むしろ人口面から行政組織を考えた方が良いかもしれない。わが国は3つくらいの合衆(連邦)国家の方が、これからの地域社会にふさわしい機能と価値創造が期待できるのではないかと考えている。道州制はあくまで1つの日本国だが連邦国家は違う。頭(総理)が3つあった方が国際的にも戦略戦術的にも今の時代の環境にふさわしいことだろう。

それにしても鎌倉幕府=関東武士の国家体制は源頼朝らが作り、安土桃山時代には豊臣秀吉が徳川家康に関東への転封を命じたことが江戸幕府成立に結びつき、明治維新では大久保利通らが江戸の政治的空洞化を防ぐためにあえて遷都を実行したことが、現在の首都圏の下地になっていることを自覚すべきであろう

そこから新たな首都圏=関東地方の有り様が見えてくるはずだ

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