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2010年2月

2010年2月21日 (日)

勝ち組はやがて負け組みになる。一人勝ちのないのが自然界の法則だ

わが国のショッピングセンター(SC)は現在3千ほどあるという

最近は年間80~100ほどのペースで増えているという

昨年関東のある地方都市を訪れた

ここにも大型のショッピングセンター用地が用意されているという

世界的な経済不況の影響で出店がストップしている

しかしすでに町中の中心商店街は3割ほどが店のシャッターを降ろしたままだ

大型ショッピングセンターの出店が現実のものとなると、今後シャッター化は八割方まで進展するという

ショッピングセンターは連合艦隊か、その姿が大型空母に見えてくる

駐車場4000台という大きな甲板を備え、まわりにまるで駆逐艦のような家電、紳士服、婦人服、日用品、スポーツ、カジュアル衣料などの大型専門店が張り付く

そしてファーストフードのハンバーガーやイタリアン、ラーメン、丼モノ、回転すし、ドーナッツ、アイスなども、その連合艦隊の構成メンバーに加わると、最強の地域ナンバーワンに変身する

携帯ショップや花屋、ペットショップ、美容室、医科、歯科、メガネ、シネマコンプレックス、ゲーセンまで加わると立派な連合艦隊、すなわち新しい町が田圃のまん中に出現する

2006年にまちづくり3法の改正があったが、法律の整備と現実の対応はイタチごっこだ

その用地はかって沼地、水田であったそうだ

昔の商業者は、風水の視点から地盤の硬い安心・安全なところで開業したという

先人の知恵、三方よしの精神はどこに行ってしまったのか

勝ち組はやがて負け組みになる

一人勝ちのないのが自然界の法則だ

2010年2月20日 (土)

神様、仏様にすがる気持ち

岡山講演終了後、岡山後楽園(入場料300円)に久しぶりに出かけていった

駅前から岡山城とセットでまわると丁度よい散歩道である

今回特に目についたのが入り口にあった大きな備前焼の壷であった

そこには公園維持の為の募金・寄付金を呼びかけてあったが、昨年1年間でその壷に180万円の募金・寄付金があったと書かれていた

一方、長野県野沢温泉村の13ある共同湯にある十二神将のお賽銭箱には、大湯(総湯)だけでも何と年間80万円ほどのお賽銭があるそうだ(地元の方に数年前聞いた話し)

共同湯自体が無料だから、御礼にと仏様にお賽銭を納めるのだろうか

平均すると岡山後楽園は月に15万円ほど、野沢温泉の大湯はその半分とすごいものである

はたして神様、仏様にすがる気持ちのあらわれだろうか

浄財も景気に影響しているという

そんな調査があれば読んでみたいものである

どなたかご教示あれ!

2010年2月19日 (金)

社会起業家、社会事業家を多数輩出する岡山県

 高知県社協での講演を終え、JR高松駅で特急南風号に乗り、次の講演先の岡山に向った

途中大歩危、小歩危を通過し、丸亀城前をよこぎり、瀬戸内海に臨む工業地帯の夜景を楽しみながら岡山駅のホームに滑り込んだ

岡山ではいままで倉敷市、笠岡市、井原市、和気町など講演・起業ワークショップを多数こなし、毎度訪れているところである

岡山弁「ぼっけ~の~」の土地柄だ

その岡山県だが社会起業家、社会事業家を多数輩出する土地だ

岡山孤児院を設立した石井十次は、児童福祉の父でかつて石井のお父さんと呼ばれた

社会鍋で有名な救世軍の山室軍平、そして児童福祉の留岡幸助も岡山県出身だ

企業の社会貢献では、大原美術館創設の大原孫三郎がいる

現在も社会貢献の風土を積み重ね、ベネッセ、林原、山田養蜂場など、企業の社会貢献を当然とする会社が多数存在する県だ

今回は、岡山県ボランティア・NPO活動支援センターとの協力で、勝央町にてコミュニティ・ビジネスの講演をしたきた

多くの参加者に囲まれて気持ちよくお話ができた一日だった

2010年2月11日 (木)

坂本龍馬と牧野富太郎

先週高知出張では、講演の合間をみて坂本龍馬記念館と牧野富太郎記念館を訪ねてきた

坂本龍馬はほとんどの国民が知っているだろうが、牧野富太郎は理科系の人間でもすぐに分かる人は少ないだろう

両者を比較すると、龍馬のような国家に大革命をもたらす人材は100万人に一人でればよいが、牧野のような植物学者、すなわち科学者は多ければ多いほどよいというのが小生の考えだ(科学の進歩が経済発展を促し、人々の暮らしを豊かにするから)

40年前の小学生の頃、学者・牧野富太郎の伝記を読んで科学者をめざしたホソウチ所長ではあるが、結果は地域経済、コミュニティ振興の研究者となった(シンクタンクなどの研究所勤務は24年間)。牧野博士同様、小生も大学では非常勤(万年)講師としてすでに12年が経過した(牧野富太郎博士は東京大学講師を約50年近く務めたが、さまざまな事情でとうとう教授にはなれなかった)

今思うに子供の頃読んだ伝記の刷り込みが、現在の小生の姿に投影しているものなのか、それとも自分はこの程度の実力だったのかと思い、牧野富太郎記念館を後にした次第である

「先人を敬うこと、先人になれることは、子供の頃から始めたほうがよい」が小生の体験談だ

坂本龍馬記念館は個人の寄付金などで完成したと聞いたとき、高知人の懐の深さに感じ入った次第である

ちなみに坂本龍馬像も高知の青年たちの先人を敬う気持ちで寄付金が集められ、桂浜に建ったそうだ

今、坂本龍馬像と坂本龍馬記念館は高知の桂浜にある

一度訪ねられることをお薦めする

2010年2月 9日 (火)

観光地のまちづくりに有名人アバターを

この13日間ほどで青森から高知、岡山とまわって来た

仕事とはいえ、地吹雪の津軽から黒潮の桂浜まで少し疲れる行程だった

青森では、ふるさと雇用再生特別交付金の活用で、今まで職探しをしていた20代のレディース・アテンダントさんが津軽鉄道に採用(3年間の期限付きだそうだ)され、津鉄のストーブ列車に観光アドバイザーとして乗務していたのには驚いた(7名のレディース隊がいるそうだ)

でもさすがに寒いのか和服姿の太宰治アバター(分身)はいなかった

高知では福山龍馬ならぬ複数の龍馬アバターが高知駅前や観光地を脇差をさしてパトロールしていた

ちなみに松山では坊ちゃんアバターやマドンナアバターが町なかを巡回し、頼めばサインまでしてくれた

所長が今回高知駅前でお会いした龍馬さんは、建設業が本来の仕事だが最近仕事が減って、現在のアクターとしての龍馬さんが本業になりつつあるという

街の活性化、まちづくりに、こうした有名人アバターが町中で大活躍している

雇用の場としても、まちづくりとしても、そしてご本人のためにも、こうした有名人アバターは大賛成だ

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