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2010年5月

2010年5月28日 (金)

ゲゲゲの商店街を行く

 先日三鷹市商工審議会の行き帰りに京王線調布駅北口から京王バスに乗って行ったが、上布田商店街あたりに、いま流行の”ゲゲゲの女房”ならぬ”ゲゲゲの鬼太郎”がいたので気にとめていたが、本日代々木の事務所へ行く前に少し寄り道をしてきた。

 所長は毎日京王線調布駅で乗り換えて多摩ニュータウンまで20年間往復しているので調布には土地勘がある。そして調布(市主催)でコミュニティ・ビジネスの講演もしたことがある。最近の調布の商店街、いや町全体の”ゲゲゲ”化には正直驚いている。

 テレビの影響はここまで凄まじいものかと思う。集客力はたぶん500万人級(年間)であろう。まちづくり人はみんなNHK朝ドラの舞台にと誘致合戦も活発だ。滋賀県のあるまちづくり人は朝ドラの舞台になれば1000万人は呼べると豪語していた。

 今日は”ゲゲゲの鬼太郎”がいる調布市観光案内所「ぬくもりステーション」に行ってみたが、空き店舗活用のぬくもりあるステーションだ。水木プロが同じ町内会にあるのであたり一面は”ゲゲゲ”でいっぱいだ。そういえば先先日にも千葉県習志野市の大久保商店街にある同じような施設を見学してきた。こちらもやはりNHKドラマスペシャル「坂の上の雲」ゆかりの騎兵連隊のまちだ(今は大学が多数ある学園のまち)。秋山好古(よしふる)大将(ドラマでは阿部寛氏が演じている)を中心とする日本の騎兵隊の歴史資料室的なものが大久保商店街の中にある。

 調布の「ぬくもりステーション」では第一の人生を乗り越えた年配者が多く、老夫婦連れも何組もやって来た。けして日本人は多様化していない。全国放送のテレビの影響は大きく、宣伝効果は絶大だ。そんなことを考えさせられる今日一日だった。(まだ今日は終わっていなかった。これから仕事だ。笑い!) 

 2010.05.28.14::24記

2010年5月24日 (月)

三鷹市商工振興対策審議会に出席して

 本日5/24(月)の午後、細内所長が審議委員をしている東京都三鷹市の商工振興対策審議会に出席してきた。そこでの議論は議事録がまだ出ていないので詳述は避けるが、少子・高齢化するわが国の自治体において、将来ビジョンが見えない、または描きにくい地域社会になっているというのが現状だ。

 そこで、これからの21世紀型産業政策ビジョンの方向性を、キーワード的に羅列するならば(あくまで所長の意見)、

 ICTの利活用による、例えば環境、観光・交流、福祉・介護分野におけるナレッジ(データ集積から知識集積へ)産業の育成と国際化によるそうした分野に強いアジア(インドも含めて)企業の誘致が必要であろう。

 そして大都市部では、コンパクトシティを念頭において、コミュニティ単位(逗子ではふれあい活動圏として半径300メートルを想定)の問題解決を進めるコミュニティ・ビジネス的生活産業クラスターの育成が急務である。それらがやがてICTの発展・深耕とともに進化すると、”限りなくコンパクトなユビキタス社会”に近づくことになる。

2010年5月20日 (木)

北関東3県で10年継続の21世紀環境博覧会をやってんべ!

昨日足尾(栃木県日光市足尾町)から帰京した。

足尾銅山のあったところ、わが国の公害の原点といった方が通りがよいだろう。富国強兵、殖産興業のピーク時には3万8,500人あった人口が、いまは何とその7%ほどの2,800人しかいないという。まちなかで人影をあまり見かけなかったのが少し心配だ。

しかし足尾はいま緑が一杯で、まるで緑の中の要塞のようだった。

足尾にいたときは花粉症の症状は出なかったが、東京にもどったらくしゃみが止まらない。きっと東京の空気は汚れているのだろう。今足尾は自然が一杯の楽園だ。足尾では地元の女性作家(「足尾銅山発見の謎」の著者)の池野女史のご案内で足尾町を堪能してきた。

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日光市足尾の磐裂神社

とくに足尾の中では松木渓谷が有名で、日本のグランドキャニオンと言われるところだ。ダムから見るグランドキャニオンは国内では見たことがない風景だ。明治期の銅精錬の煙害のため、付近は広範囲で禿山になり、山崩れが始まり、現在植林と治山工事でその崩壊が食い止められている。足尾銅山の産業遺跡、銅山の精錬所跡には、いま大きな煙突がポッンと空めがけて突き抜けている。

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15年前ドイツで見てきたルール工業地帯のIBAのエムシャーパークのように環境博覧会的なものを、足尾の産業遺跡を活かしながら、今後10年間かけて世界的なエコ博覧会として実施してみたらどうだろうか。10年という時間をかけて展開するところが博覧会のミソだ。負の遺産と現代の環境技術のコントラストが売りの博覧会だ。

足尾下流のわたらせ渓谷鉄道や旧谷中村、渡良瀬遊水池、田中正造生家、正造を支援した住民たち等の博物館、記念館等をネットワーク化すればさらに面白いものになるに違いない。

ドイツではあわせて環境美術館を見てきたがそんなものも同時に併設すれば、世界中から観光客が来るだろう。わ鉄沿線には、わが国のエコ技術を全面展開したショーケースも必要だろう。

グランドキャニオンの松木渓谷では、テントを活用したブース展開や太陽電池、水力発電でエネルギーを起こし、ドイツで見てきたような国際エコメッセを開催する。こどもエコメッセも併設すれば環境学習にもつながる。

しかし、そうしたことには資金も時間もかかる。

国(内閣府、環境省、経産省、総務省、文科省、厚生労働省など)も資金面で協力し、栃木県、群馬県、茨城県、日光市、栃木市、古河市、加須市、みどり市、桐生市、佐野市、足利市などの関連自治体の支援と子供たちを主体にした地域住民、地元企業、NPO、商工観光団体等の積極的参加と全国からボランティアの協力が必要不可欠だろう。

追記 2021.02.21

やってんべ!田中正造の肩の上で。

近代産業・足尾銅山の21世紀環境博覧会を。

北関東3県の地方自治体が10年間継続することで、北関東3県の地域力は徐々に増し、その魅力の発信は一層高まることになるだろう。

やってんべ!!21世紀の環境博覧会を。北関東3県とその自治体連合で!

今こそ江戸開府から続く、江戸・東京のヒンターランド・北関東を止揚する時機の到来だ。

足尾5姓の末裔?

CB総研所長 細内信孝

☆彡

2010年5月17日 (月)

いよいよ仕事の季節が始まった

所長にとっていよいよ仕事の季節が始まった。

花粉症の季節も終焉し、これから快適生活だ。

先週の土曜日は午前中、法政大学大学院の「コミュニティ・ビジネス論」の講義。連休明けで学生の出席も多くなった。

大学院のある市ヶ谷田町の道路沿いに”ミズマギャラリー”というポップアートのショールームが出現した。圧巻はある情報財のビデオを販売していたが、売価10万円の限定10本ということで情報財の販売方法としては妥当か。

その後事務所にもどり、駒澤大学の松本講師、CBN東海林事務局長と打ち合わせ。

日曜日はあさ5時起きで6時30分に家を出て千葉県山武市の講演会に向かう。

あさイチ10:00からの講演会なので30分前に楽屋入り。

山武市は今年が2年目で熱心な参加者に囲まれて大満足。

講演会終了後、今後のCB講座の打ち合わせをして14:30に総武本線松尾駅から乗車。途中両国駅プラットフォームから聞こえてきたJAZZの音色に誘われておもわず途中下車。

何と旧知の友人竹村氏(10年前一緒に両国駅前で事務所を構えていた)が企画した両国JAZZフェスタであった。シンガーもその時ボランティア女子学生で来ていた本間さん。偶然とは重なるものだ。

その後30分ほどの途中下車の旅を終え、御茶ノ水で行われた日本希望製作所のNPO法人化記念パーティに参加。

久しぶりにシーズ代表理事の林泰義さんと談笑。そして韓国から来ていた韓国希望製作所(所長の韓国語版CB書籍を2冊出しているところ)のパク代表とも歓談。終了後神保町の上海朝市で東海林CBN事務局長と会食後、まっつぐ帰宅。

旧知の仲間、友人と歓談できたいへん充実した週末であった。

2010年5月12日 (水)

ゆで蛙、負けるな日本

昨日5/11の日経新聞を読んだだろうか!

わが国の公的債務残高は1千兆円に迫ろうとしている。

対GDP比で218%とギリシャの100%なんて問題にならないくらい膨らんでいる。

戦前の対GDP比約200%をも超えてしまった。

どうも”国民総ゆで蛙状態になっているようだ”

もうこのゆで釜(沈没する日本)から抜け出せない(ほとんどの人が無関心か抜け出せると思っている)。

これは観客民主主義の成果だ。

これから観客席ごと壊れ沈没していく。

ギリシャ問題は決して他山の石でない。

一人ひとりがいま何をすべきか、地域コミュニティで考え、行動を起こさないと

希望のもてる明日は来ない。

2010年5月 9日 (日)

歌川国芳展に行く

本日は府中市立美術館の歌川国芳展に行ってきた。

入場終了60分前の駆け込み鑑賞だったが、最終日で大盛況であった。

図録3500部はすでに完売とのこと。

若い世代のグループ鑑賞が多いのに正直驚いた。

所長も国芳作品を2点所有しているが、1点の裏には鉛筆で英語の走り書きがあり、米国からの里帰り作品であった。

国芳と言えば幕末浮世絵の三大巨匠の一人。

葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳と、それぞれの絵に特徴はあるが、彼の大判3枚ものには傑作が多い。

モチーフは鯨であったり、鯉であったり、金太郎であったり、はたまた赤穂浪士の討ち入りであったりと大判3枚もののオンパレードだ。

しかし彼の1枚もののだまし絵もユーモアがあり、風刺が効いていて以外に傑作が多い。

美術館の周りはケヤキの新緑が眩しいくらいだ。

駅からの散策には今が一番良い季節であった。

できれば一人でなく、つぶやきを聞いてくれる存在が欲しかった。

2010年5月 8日 (土)

ギリシャ問題は資本主義崩壊の始まりか

この度のギリシャ問題は資本主義の崩壊か、そう思わざるおえない。

グローバルな経済の負の連鎖は、株価や商品価格、金価格だけの問題ではない。

負の連鎖が階乗化しているのが大問題だ。

たぶん次にデフォルト問題が来るのはユーロ内の国、そして英国や我が日本(の債務問題)だろう。

21世紀の新しい社会を迎えるには20世紀末に崩壊した社会主義だけでなく、資本主義の崩壊も次の扉を開く為の大前提だろう。

お上が国民に保証する時代は過ぎ去った。

自ら自覚して地域でマネジメント・サイクルを回す時代だ。

政治屋はいらない、政治家がいまこそ必要だ。

そう確信せざるおえない昨今だ。

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