人間(じんかん)万事塞翁が馬
今日は久しぶりに大勢の人の前でコミュニティ・ビジネス(CB)の講義をしてきた。
駒澤大学の松本典子専任講師の「非営利組織論」の中で「日本の社会的企業(CB)」を紹介してきた。
300名ほどの学生・参加者がいて大教室の後ろに立見が出るほどの講義は久しぶりだった。
昔多摩大学で兼任講師をしていた9年前にも履修生が400名だったからそれ以来の聴衆だろうか。
今回は公開講座だったので中高年の方が数名いたが少しも気にならなかった。わざわざ話しを聴きに来てくれたのだろうか。ありがたいことである。
昨夜のワールドカップの日本×パラグアイ戦の影響は軽微で寝ている学生はほとんどいなかったのが幸いした。
でもわが国の学生は大勢の前ではおとなしい。講義終了後に何人かが質問に来た。
さて所長が30歳代の頃、駒澤大学仏教学部の鈴木格禅先生(故人)の坐禅指導とご提唱に触れていたので、駒澤大学の坐禅堂の見学には感動した。そして鈴木格禅先生の師でもある坐禅博物館内の澤木興道老師の木像にも感激した。
鈴木格禅先生は先の大戦特攻隊の生き残りで、先生は以前”高橋格”と名乗っていたが、澤木興道老師のお導きでこの道に入ったことをわれわれにお話してくれた。格禅先生いわく、『人間(じんかん)万事塞翁が馬』である。
坐禅のあとのご提唱で”正法眼蔵随聞記”を始める前に、格禅先生必ずいわく、『お平らになさってください』という言葉が今も耳から離れない。格禅先生の全国坐禅布教の影響下、小生のコミュニティ・ビジネス普及活動もおかげさまで全国各地で1千回を超えた。
人生はすべからくご縁である。所長の卒園した明星幼稚園(佐野市田沼町にある曹洞宗西林寺の幼稚園)の滝口園長先生は格禅先生と駒澤大学で同期であったことを生前鈴木格禅先生から直接伺い、ご縁の大切さを学び取ったものだ。
合掌。