五十の手習い
一昨日千葉の九十九里浜にある山武市のコミュニティ・ビジネス講座より帰京した。
この季節道路沿いにある直売所には大きな西瓜が店頭に並びはじめた。丸いものもあればラグビーボールのものもあり、同じ大きさのものがなく、不ぞろいが個性的だ。
以前、職員さんに町中を案内していただいたとき、伊能忠敬の生家がたしか山武市の隣接地の九十九里町にあったのを思い出した。かやぶき家でこじんまりとした趣のある家だった。
伊能忠敬は千葉県佐原の商家へ養子に行き、成人後立派な商人になった。その後忠敬は53歳にして家業を息子に譲り、50の手習いで測量技術を江戸に出て学んだ。当時男性の平均寿命が50歳であるから彼は長生きした方であり、第2の人生に新たな目標を設定した。それはとてつもなく大きな目標で自らの測量による『日本地図の完成』であった(人は目標を持つと長生きするものだ)。
今日発表の5月完全失業率は5.2%、経済の停滞でいま巷には働く目的や目標を見失ってしまった老若男女の方がたくさんいらしゃる。どうだろうか。中高年のみなさんは伊能忠敬を見習って”ひとつ50の手習い”をしてみようではないか。
図書館通いもいいが、地域では実践行動あるのみだ。自ら動かないとだれも声を掛けてくれない。そんな世の中だ。
地元では今でも伊能忠敬に愛着を込めて『忠敬ちゅうけい)』さんと呼んでいる。
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