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2010年7月11日 (日)

世界はスピード化の時代

一昨日ANAの最終便で韓国・ソウルから東京・羽田へ帰国した。

飛行時間は1時間45分と国内の羽田ー福岡間並みの時間だ。入出国・税関などの各種手続きがあるため実際は倍近くの3時間を越えるが、いかに隣国が近いかを強調したい。今年の10月には羽田の国際化に伴って、ソウル、北京、上海と羽田間が定期便として設置され、日に各10便以上になるらしい。ますます世界はスピード化を要求してくるのだ。

今回韓国ソウルでのコミュニティ・ビジネス(社会的企業)の国際シンポジウム(韓日英米)で講演してみて、韓国若者のICT(情報通信技術)活用は、わが国よりも高いし、スピードが早いのには正直驚いた。

例えば若者が設立した旅行業の社会的企業は、店舗を必要としないし、人件費は労働省が持ち、商品はHPのなか、売買はインターネットのカード決済だ。若者は高機能携帯電話(ⅰフォンなど)を当然のごとく普通に使用していた。それは通信料が日本の半分以下だからだ。わが国は規制緩和がまだ十分に進んでなく、ここにも大きな起業障壁がある。

スピードといえば、所長は本日朝イチで参議院選挙の投票をしてきた。世界的競争社会のなかで、わが国の二院制民主主義はすでに制度疲労を起こしている。政治で生計を立てる(御用聞き)政治屋はこんなにいらない。

議員内閣制から生まれる時の政府は、ますますグローバル化する世界的競争社会の中で政治的決定にスピード感が要求される。いまこそわが国は、世界的見地から一院制にして、そこから生まれる政府にスピード感のある決定権を委ねるべきだし、本当の意味(大局的見地から国を想う)の政治家が必要だ。

以上が今回の韓国の講演旅行から感じとったことだ。

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