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2010年8月

2010年8月29日 (日)

コミュニティ・ビジネスの根幹にあるのは『地域学』である。

昨日日経の夕刊に同志社大学名誉教授の森浩一先生のインタビュー記事が出ていた。

テーマは『地域学を楽しむ』である。森先生や門脇先生等の「古代史公開講座」が1990年前後に有楽町のマリオン(朝日新聞社主催)で度々開催されていたが、若き細内所長は時間を作ってよく聴講に行ったものだ。

最近では森浩一先生の近著「古代史おさらいノート」を熟読したが、私のコミュニティ・ビジネス論の根幹には、森先生、司馬遼太郎(「街道をゆく」シリーズなど)先生らが提唱する地域地域の『地域学』がある。だからこそ細内所長が訪ねる全国各地の「コミュニティ・ビジネス起業講座」の開催される地域をよく知るために、現地の主催者(事務局)さんに(無理言って)地域内を案内していただくことにしている。

たとえば千葉県山武市と栃木県下都賀郡壬生町の古代・古墳群の形状が似通っているところなど、かつて古代に地域間交流があったのではないかと思わざる負えないし、福岡県うきは市における装飾古墳を見せていただいたが、九州から中国・四国を経由し、近畿、東海、関東までの古墳文化はつながっているのである。そして、ここに帆船等を活用した古代海運の生活文化が浮かび上がってくるのである。

こうした地域の生活文化や風土をよく知ることが、コミュニティ・ビジネスの地域資源や地域の生活文化を再確認する上で大切なことなのである。

2010年8月26日 (木)

たまにはC列車で行こう!

所長は、列車でライフスタイルをモード化している。

A列車で行こうは、飛行機、新幹線、特急、車など日常生活のスピード化、効率化を求める行動。

B列車で行こうは、各駅停車、徒歩など日常生活の非スピード、非効率、あるがままを求める行動だ。

そして、C列車で行こうは、リゾート列車、登山列車、フェリーなど非日常生活のプレジャーを楽しむ行動。

昨日は月一の湘南ビーチFMのラジオ出演のため、C列車でスタジオのある葉山マリーナに向かった。

新宿駅から小田急電鉄の各駅停車で片瀬江ノ島駅までB列車で行き、車中は『コミュニティ・ビジネス』(改訂版)の原稿に赤字を入れた。

片瀬江ノ島駅の改札を出ると、C列車モードだ。江ノ島電鉄の江ノ島駅まで右手に江ノ島を見ながら向かうが、途中に射的場やスマートボール等のゲームセンターが道沿いにあり、非日常の楽しさが倍増だ。そして、いつものように玉屋で”のり羊かん”を買ってバックに詰め込むことを忘れてはいけない(実は甘党なのだ)。

いよいよ江ノ島駅から江ノ電に乗ってコトコト揺られながら『鎌倉高校前駅』まで一気に進む。

ここで途中下車の一休みだ。『鎌倉高校前駅』の目の前には大きく海が広がる。ここは鎌倉の中でも絶景ポイントだ。おりからの浜風を全身で浴びることが生きていることへの証だ。

当日は、再び江ノ電の『鎌倉高校前駅』から乗車して、鎌倉駅でJR横須賀線に乗り換え、逗子駅で下車し、そこから京急バスに乗ってスタジオのある葉山マリーナへ無事到着した。バスは森戸海岸に向かう海水浴客でいっぱいであった。

たまにはC列車もいいものだ。

2010年8月24日 (火)

B列車で行こう!

11年前の1999年に中央大学法学部の非常勤講師をしていた関係で、中央大学出版部より『コミュニティ・ビジネス』という名前の本を単著で上梓した。

この本は大好評をよび、当時読売新聞の日曜書評欄にも掲載され、昨年まで8刷りの約1万部を発行した。その後中央大学との契約がきれたので、この度京都の街づくり系出版社、学芸出版より改訂版を出す運びになった。

遅筆の所長もさすがに先方の編集長の強い押しに負けて、改訂版作業に取り組んでいる。この改訂作業を自宅のある多摩から研究所のある新宿までの各駅停車「B列車で行こう!」を決め込んでいる。

クーラーのよく効く午前10:00発の私鉄B列車は空いていて赤ペンを走らせるには最高の環境である。11:15には、代々木にある研究所まで到着するので文字通り社長出勤である。

帰りも電車を1本見送って座っていくので1日2時間の作業時間が確保できる。

人生50年を経てやっと『B列車で行こう!』の心境になった昨今である。

2010年8月14日 (土)

地域起業は女坂で行こう。

東京の芝にある愛宕神社をご存知だろうか?

江戸時代、余りにも急坂(こうした坂を男坂と呼ぶ)なため、あるとき徳川将軍(お上)が馬で駆け登ってみよ、と命じた場所でもある。多くの武士が挑戦して失敗したが、実際に馬で駆け登った侍が、その後出世したので出世坂とも呼ばれている。

以前ホソウチ所長が勤務していたメーカー系の生活文化研究所に場所が近かったので、昼休みにはよく通ったものだ。

そして、その急な石段の隣に傾斜の緩やかな女性や子供でも登れるもう一つの坂があり、女坂と呼ばれていた。当時は急な石段の方を駆け登ったものだが、50歳を超えたいまは違う。

日本の神社・仏閣にはこうした男坂、女坂と呼ばれる二系統の参道があった。

わが国の地域コミュニティには、かつてその人の置かれた環境や状況に応じて自由に選択ができる”優しい地域社会”がどこにでもあったが、今はそれがない。余裕のない、不安定な地域社会だ。

50歳を過ぎての地域起業は男坂を一気に登るのもいいが、あえて女坂を選択する余裕と自信が必要だ。

だから『中高年や団塊世代の地域デビュー、地域起業は、女坂で行こう。』

現場のCB起業発表会では、最近そう勧めている。

2010年8月 7日 (土)

時代が大きく変わる予兆、20年ぶりの感動物語

 先日7月8日の韓国講演において、細内所長には韓国語を通訳する若い女性が付いてくれたが、彼女は会議中にパワーブックを使用して会議のドキュメントを作っていたが、突然バックからおもむろにアップルのアイホン4を取り出し、パワーブックに接続してインターネット検索を始めた。スマートフォンのモデム使用である。その光景を目の当たりにし、帰国後、迷わずアップルのアイホン4を予約した(所長は新しモノ好きである。先日も成田スカイアクセスにちょっこし乗車してきた)。

 そして一昨日からアイホン4(4万6千円ほどで購入)を使用しているが、20年前に銀行の研究所で使用していたアップルのパソコン、マッキントッシュSE(当時価格は40~50万円くらいで重さも約10キロ?と重い)に接し、情報ツールは大きく変わるという直感的な感触を覚えたが、今回も同じようにアップルのアイホン4を操作してみて、情報環境が大きく変わる予兆を感じた。マッキントッシュSEとアイホン4を比較すると、20年間で価格は1/10にコストダウンした。性能は、マルチタスクで、ビデオ電話、2つのカメラ、メール、ipod、ゲーム等の機能付きである。しかも手のひらサイズの大きさで、かつ約140グラムの軽量でありながら、容量は飛躍的な32ギガバイトと20年前のマックに比べ、幾何級数的なメモリーを誇っている。こうしてICTは、グローバルに平準化し、人間のコミュニケーション拡張機能として進化していくのだ。

20年ぶりのコミュニケーション・ツールへの感動物語であった。それにしてもコミュニケーション・ツールの進化が早すぎる。20年前PCをリックに背負って自宅で仕事をしていたのが手のひらに乗るサイズで世界中といつでも交流ができる。

マクルーハンがもし生きていれば、この20年間のコミュニケーションのイノベーションをどう見るのであろうか。

直接聞いて見たいものだ。

2010年8月 6日 (金)

夏休み明けで閑話休題

夏休み明けで閑話休題。

当研究所の新宿・代々木駅界隈のCVS競争が激化し、最近1店舗のCVSが7月に閉店した。

4年前に研究所を当地に移転してから当時の2倍店舗が増えたので致し方ないのであろう。

またランチで購入していたサンドイッチ屋さんも5月に閉店に追い込まれた。当地はランチ業界も激戦区だ。ワンボックで特徴のある暖かい弁当屋が車で売りに来る。

新宿・代々木駅界隈では、一番遅く進出した業界最大手のCVS店舗が活況を呈している。

少子高齢社会の縮小していくマーケットでは、品揃えの豊富さと提供する商品が比較的質の高い業界一・二番の大企業と上記のようなワンボックで経費を抑え、商品に特徴のある1点豪華主義の弁当屋のような零細で等身大のスモール起業しか生き残れないのであろうか。

さて週末から仕事開始だ。この週末は、千葉県の九十九里浜にある山武市でのコミュニティ・ビジネス起業の相談会だ。ご当地では、米粉を活用したコミュニティ・ビジネスの起業が盛んだ。米粉のパンやジェラート、ケーキ、クッキーなど農商を連携し、地域資源をフルに活用した起業が盛んだ。その主役はやはり女性たちだ。

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