最近一番印象に残る言葉
最近一番印象に残る言葉は、蓮舫さんの『 2位じゃだめなんですか?』である。
一番を目指すのが一昔前の男たちだ。昔はだれもが日本一を目指した。たとえば俺は日本一の洋食屋になると、地方から夜汽車で上京したものだ。それだけ昔の若者はパワーがあったものだ。
この言葉を聞いたとき、頭にピントきたのである。
わが国は少子高齢社会を迎え、とうとう母系社会への扉を再び開いた。
争いを好まず、全体を大きく包み込む発想は女性ならではの想いだ。
わが国は1万年前の縄文時代以来、元来母系社会であった。
貯蓄のきく米作(弥生文化)が人口を増やし、貧富の差を生み、階級社会を生み出した。
その後武家社会の継ぎ目で母系社会にたびたび回帰している。
1位でなく、2位でも3位、4位でもよいでないか。足るを知る仏教的、東洋的思想だ。
地域環境問題は、この母系社会的な想いなくしてはなしえないことである。
こうした歴史的な複眼思考がいまの市民社会に必要になってきている。