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2011年2月26日 (土)

人類に対するミツバチの警告(ハーメルンの笛吹き)

所長の実家ではミツバチを飼って50数年になる。

所長も40数年前の小学生の時代から高校生まで家の手伝いで毎年採蜜をしていた。だからミツバチの生態も良く知っている。

1箱に西洋ミツバチはおおよそ2万匹ほどおり、女王蜂を中心に1つのコミュニティが形成され、仲良く生活している。そのコミュニティには適正規模というものがあり、夏前に適正規模が保たれなくなると、もう1匹の女王蜂が誕生し、巣分かれ、すなわち分封が起きる。

そして現在、人類のネットワーク社会を喧伝している5億人の友達ネットワークは、ある一面脅威であり、生物としての人間の身の丈サイズを完全にオーバーしている。

友達の友達や向こう3軒両隣、祭りの連や生活共同体の頼母子講程度の緩やかな顔の見える関係のつながり(コミュニティ)が、人間社会にはちょうど良いお付き合いのできる最適な規模なのである。

ネット上にお友達が3千人いるとか、ファロアーが3万人いるということ自体、生物として人間存在感を超越している。

ミツバチはある日突然、巣箱の中で全滅することがある。原因はよく分からないが、今人類もICTでつながることによって、数千人、数10万人、数億人規模がミツバチのような連鎖的危機(ハーメルンの笛吹き状態)に瀕することもありうることを踏まえ、ICTの利活用をしていかなければならない。自然界だけでなく、人類もきわめて危険な環境にあるといわざる負えない。

徳川家康の鎖国(平和)政策はある面そうしたことへの日本(東洋)的な備え(配慮)でもあった。

先人の生きる智慧は大切にしなければならない。

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