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2011年3月25日 (金)

東北鎮魂歌(気仙沼)

いま机の上にサメ皮で作られた小さな財布がある。当時特産品開発として1万円の新札発行(当時一回り小さくなった新札)に合わせて開発されたものだ。

それは、宮城県庁の方とキャラバン隊を組んでコミュニティ・ビジネス(CB)普及のために気仙沼市を訪れ、CBの講演をした時に購入したものだ。

講演会終了後、港湾が一望できる高台にあるリアス・アース美術館に、地元女性グループと一緒に訪れたが、昨日の新聞紙上に美術館の被災状況が詳しくレポートされていた。学芸員さんが損害を受けた建物の中で収蔵作品を必死に守っているという。

海藻をすいた名刺を自慢げに差し出す人、開発したばかりのさんまの押しずしや地元海産物の加工品を紹介する人など、”物をもって語れCB”のテーマには事欠かない豊かな町であった。

あの人たちはどうしているだろうか。彼らの笑顔が今も脳裏に浮かんで消えない。

みんな無事でいてほしい。

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