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2011年3月26日 (土)

東北鎮魂歌(宮古)

二昔前になるだろうか、所長がシンクタンクの研究員時代、「さけの中骨缶詰」の取材で岩手県宮古市を訪れたことがある。その後2002年1月には、いわてコミュニティ・ビジネス協議会のメンバーとCB普及のためにキャラバン隊を組んで北上、一ノ関、宮古と講演でまわったものだった。

東京の自宅から宮古まで8時間近くはかかっただろうか。盛岡で新幹線を降り、ローカル線に乗り換えてのんびりと三陸海岸にある宮古市に向かった。

「さけの中骨缶詰」の制作者は宮古水産高校の先生。生徒たちと実習で作った「さけの中骨入りの缶詰」を秋の文化祭で販売したことがきっかけで全国的に広がっていったものだ。

面接場所は宮古漁協であったが、港湾を一望できる高台にそれはあった。

東京を朝早く出たにもかかわらず、着いたのは夕陽が海面を照らし、湾内一帯が黄昏どきになっていた。

あの海面を照らす温かな夕陽と街並みが今回の大津波で一瞬にして消えてしまったとは誠に信じられないことだ。

テレビの映像は嘘であって欲しいと願うのは私ばかりでないだろう。

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