東北は自然豊かで人情味溢れる豊饒の土地だ。
東北地方は広く、奥行きが深い。
小生がまちづくり講演会や起業ワークショップ等の仕事で訪れたところを、かすかな記憶をたどり(50歳代半ばになると忘れやすいものだ)ながら、今度は前回の続きとして東北内陸部から日本海側の訪れたまちを挙げてみたい。そのことは私自身の東北地方へのレクイエムでもある。
青森県八戸近辺では、おいらせ(下田)町や十和田、青森市近辺では浅虫や八甲田、足を伸ばせば黄色い花でいっぱいの横浜町。津軽では三味線のリズムに体をあわせる金山や五所川原。さらに進むと城下町弘前。青森県はねぶたや棟方志功さんに代表されるように表現力の豊かな地域だ。
弘前から秋田まで足を伸ばすと、まずは能代、そして大館、秋田、大曲、仙北、角館、由利本庄、矢島と、各地とも冬は雪深いがたいへん味わい深いところだ。ハタハタやじゅんさいなど海産物も豊富で酒も美味だ。秋田市にはレオナール・藤田による大壁画がある。藤田はパリで岡本太郎の面倒を見ている。その壁画は部外者が見た秋田の豊かさを表現する最たるものだろう。
鳥海山を越えるとそこは山形だ。江戸期から北前船に代表されるように東北一商いに熱心な地域だ。海運倉庫の建ち並ぶまち酒田、人情と城下町が残る鶴岡、また山形は温泉とソバのまちが多いのが特徴だ。天童の将棋の駒づくりは江戸期武士のコミュニティ・ビジネスだ。寒河江はさくらんぼなどフルーツ街道の中にある。米沢は上杉謙信以来、武士の魂が面々と伝わる殖産興業の精神が活きるまちだ。
東北は、太平洋側も日本海側もいずれも自然豊かで人情味溢れる豊饒の土地だ。
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