京都は千年の都。わざわざハコモノで囲う必要はないか。
ひと月前になるだろうか。4月6日に拙著「新版 コミュニティ・ビジネス」学芸出版社刊の出版記念時における京都での講演のこと。
所長が京都に行くときは、いつも仕事の合間を見つけ必ず寄ることにしている場所がいくつかある。そのひとつが三十三間堂であり、千手観音坐像や風神、雷神像、そして二十八部衆立像に会いに行くのである。暗闇の中に立ち並ぶ千体に及ぶ像の荘厳さがリフレッシュに最高なのだ。
今回は、その目の前にある京都国立博物館の常設展も一緒に見ようと、そのゲート付近まで足早に出かけたが、残念ながらその日は平成25年の秋まで改築中で入れないとのこと。
よく考えてみれば京都は千年の都。町そのものが何処へ行っても博物館なのだ。わざわざハコモノで囲う必要はないな、と思った。よって3年近くも常設展示室を閉じていてもまったく問題なしなのだと勝手に想像した次第である。
今回時間がなくて行けなかったが、いつもは太秦の広隆寺の弥勒菩薩像や平安京の唯一の遺構が残る東寺など、京都に来て時間ができればよく訪ねるところだ。
翌日奈良斑鳩の里の中宮寺の菩薩半跏像も拝顔したが、こちらも穏やかな菩薩さまであった。
震災後の安寧を願い中宮寺の菩薩さまに合掌してきた。
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