人を大切にするシステム
戦後脈々と築き上げてきた”わが国の形(システム)”が徐々に瓦解しはじめている。
何か変だなと思わざる負えない最近の出来事。
”国策による正義”が正義でなくなった日航、そして今回の東電。
世界との情報文化・作法の温度差から傷ついたトヨタ、そして今回の情報流失のソニー。いずれも日本を代表する大企業だ。
わが国のシステム輸出は今後無理だろう。あまりにも世界とOS(情報文化・作法)が違う。世界標準になるには情報文化が違いすぎてシステムの汎用性が確立できない。
極東の島国はやはりガラパゴス思考なのだ。過去の歴史がそれを証明している。わが国はあまりにもヒューマンウェアがユニークすぎるのだ。欧米流のマネジメントは向かない。
最近友人と回転すし店で食事をした。城東地区にある繁盛店だ。
店長曰く、正社員は店長一人でストレスも強く、毎日てんてこ舞いだ。あとのスタッフ60人は全員がアルバイト。彼らの人事労務管理と店の販売促進を一手にマネジメントしているという。企業の人件費圧縮はこんなところにもあらわれている。これが所得格差を生む元凶なのだ。ひと昔前はだれもが大学を出れば職に就けた。
この回転すしの経営システムもきっと世界標準にはなれないだろう。あまりにも人間を大切にしているシステムとは思えないからだ。
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