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2011年7月 8日 (金)

多様性こそ、わが国が生き残る唯一の道だ。

わが国の形が大きく音を立て崩れ始めている。東京はいま、どこかおかしい。

かつて司馬遼太郎がわが国の精神文化の崩壊を嘆いていたが、今だれにでも分かる形で大崩壊を始めた。しかしそれらを食い止める精神的支柱文化がない。

しかしながら多様性にこそ、次世代に引き継ぐ文化遺伝子が含まれていることは、過去の歴史が証明している。

わが国は大正時代の関東大震災以降、村社会の閉じたなかで一つの共同体に固まってしまった。歴史を繰り返す必要はないが、それらを打破するには、明治維新の岩倉、大久保、西郷、木戸、伊藤らがたどってきた道の逆を辿ればよいのだ。

かって日の本の国は、幕末のパリ万博に薩摩国、徳川国と分かれて出品したではないか。

また英連邦にならって、食料もエネルギーも産業施策も、各地の風土に応じて地域地域で独自にすすめればよいのだ。今の時代、中央政府からの指示や命令で動くものではないのだ。

そうした多様性形成にこそ、グローバルなICT時代、わが国が生き残る唯一の道だと思うのだが。

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