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2011年12月25日 (日)

高齢者大国における三方良しの仕組み

一昨日沖縄県那覇市から夜帰京した。

今回沖縄で初めて講演し、これで国内すべての都道府県を仕事でまわったことになる。

CB講演・CB起業ワークショップの回数は、ゆうに1,300回を超えた。

全国各地の風土、さまざまな地域資源、地域経済、地域雇用などで出会った人々の顔が脳裏をよぎる。

今月は最高気温マイナス3度の北海道札幌から、最高気温23度の沖縄那覇まで講演・CB起業ワークショップの仕事をし、わが国が南北にほそ長い国土を持つことを実感した。これを一つの法律・規則で縛っていては世界を相手にした経済競争には勝てない。

今回那覇市の公設市場で働く94歳のおばあちゃんから蒲鉾数点を購入した。千円札を出したが、おつりもちゃんと頂いた。顔色も良く健康的で、きびきびとしていてとても94歳には見えない。

こんなふうに歳をとっても、緩やかに働く場(CB)が地域コミュニティにあれば、ご本人は、社会参加ができ、生活にも張りが出て、健康的な生活が維持できる。かつ納税者にもなってくれる。こんな良いことはない。

高齢者に気持ちよく働いてもらうことで、国や自治体も福祉介護費は減るし、逆に納税者にもなってくれる。周りの家族も負担が減り、高齢者も自立的な生活をおくることができる。

まさにわが国がおかれているところの高齢者大国における三方(本人、家族、国・自治体)良しの法則だ。

国は、単に企業における定年延長を促すのではなく、こうしたCB的な働く場を地域コミュニティ内に作りやすくすること(高齢でもご近所で働ける環境の整備)がいま現場で一番強く求められていることではないだろうか。

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