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細内所長は、東北被災地の仮設住宅にある”仮設の図書館”を設置運営している団体のアドバイザーをしている。
その団体には、全国からたくさんの本が集まるという。
そうした本の中には子供向けの絵本がたくさんある。
その絵本にアジア諸国の言葉を翻訳して付け、絵本を通じて新たにアジア諸国との国際交流を始めようとしている。
未来のひかりは、アジアにありだ。
今回のインド訪問は、毎日が驚きの連続であった。
ニューデリー空港からデリー市内のホテルまで、車両で移動したが、夕方の通勤ラッシュ時に到着したため、帰宅を急ぐ通勤者のオートバイや自動車のなか、クラクションとエンジン音の喧噪の渦に巻込まれ、大渋滞を経験した。なかなか前に進まないのである。
ホテルまで片側2車線の道路であったが、半分はオートバイの車列、そしてもう半分が自動車の車列で、時にはそれらが入り乱れてのロードレースを展開している。自動車の半数近くが注意喚起のクラクションを鳴らしながらの走行でまさに圧巻であった。
まるでお祭り騒ぎか、大ロードレースの様相を呈していた。オートバイはもちろん3人乗り、2人乗りは当たり前で、車列に割り込んでくる。バスも屋根や窓にしがみついて人が乗っている。
大いに乱れた走行のように見えたが、これが事故もなく、さまざまな車両がまるで竜巻のように小生の乗る車両を通過していく。これがインドの首都・デリーの交通事情であった。
今回のインド訪問で一番驚いたのは、4人乗りながら高速道路を小型のオートバイが快走していたことである。しかも4人とも学生で高校生のように見えた。
インドでは3人乗りは当たり前。4人乗りもときどき見かけたが、何といっても4人乗りの学生らしき集団の一番末席の男子は、なんとノートを広げ、バイクの上で勉強していた。しかも4人ともヘルメットなしである。
そこに21世紀インドの二宮尊徳を見ているような気がした(わが国の尊徳さんはシバ刈りの往復に勉強)。
あと十数年でインド(現在12億人)の人口は、中国(同13億人)の人口を超えて世界一の大国になるらしいが、こんなところにも若く、強いパワーを感じた。わが国だったら高速道路の入り口でとっくに阻止されていることであろう。
日本国のような管理社会がいいのか、あまり管理されない自己責任の社会がいいのか、人生、考えもんだ。