ゆうれい電車に乗る
週末に連載の初稿が上がってきた。
家では集中できないので、そのチェックのために、定期券のある新宿駅と多摩丘陵にあるW駅間を各駅停車で往復した。その往復に1時間ちょっとかかる。初稿ゲラを上げるにはちょうど良い時間だ。
日曜の各駅停車は空いているのでゆったりとしている。比較的ゆとりをもって席を確保できるから仕事場になる。しかも加筆・修正に赤鉛筆を走らせることがし易い安定走行だ。
想えば変なクセである。新宿にある当方研究所や家の書斎よりも車中の方が集中できるのである。
その私鉄沿線の調布市に住んでいる水木しげるさんの漫画ゲゲゲの鬼太郎には、ゆうれい電車という名作があるが、当方は原稿修正電車に乗って元の駅に戻ると、初稿修正は出来上がっている。これも一種のゆうれい電車だと感じる昨今である。