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2013年5月24日 (金)

民間主導の新産業興しとは何か

大正期の地方史を読んでいると面白い。そこには大正デモクラシー、民間の心意気を感じる先人たちの姿がある。

例えば栃木県壬生町は親藩壬生藩3万石の旧城下町。その特産品である干瓢の生産高は、全国の90%を占める栃木県の中心地。干瓢は投機商品であり、消費地問屋の大阪の商品相場をいち早く掴むために町の旦那衆が中心となって電話線を引くのである。町役場や県、国が主導するのではない。町の旦那衆の心意気と同時に、その財力の豊かさや郷土愛がそこにある。

翻ってみると、現在の官(国)主導の政策では、大正期の先人たちのような発意はなかなか出てこない。現状の地方の疲弊はそこにある。

当時は近代化に向けて、鉄道の敷設や銀行の設立、病院、学校の設置など、地域コミュニティごとに、経済的な自立、地域コミュニティの自立(社会生活基盤の充実)をめざし、民間主導で社会生活基盤を整備しょうとするデモクラシーの動きが全国各地で展開されていたのである。今、地方では3本目の矢を国から供給待ちの状態である。これでは民意もなく、資金も地域で循環せず、地域が生きてこない。

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