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2013年6月27日 (木)

人間等身大の単位と税収

加賀100万石とは、その領地から取れるコメの石高をいう。

1石とは、一人の人間が1日3合のコメを食し、1年間に(3合×365日=約1000合という)食べるコメの量をさす。1升ビンは1.8リットル、10升は一斗缶におさまる。すなわち一斗は18リットルで、1石は180リットルだから、1石は十斗となる。今でも造り酒屋は800石の酒を造るなどと石を使う場合がある。

ちなみに800石とは、114,000リットルで=一升瓶8万本となる。

ところで100万石とは100万人を養うだけのコメがとれるところと解釈すべきところだが、飢饉や天災などでその生産高は変動する。

しかも領主は石高(コメの生産量)の35%~40%を税(年貢)として農民から徴収していた。この按配を間違えて多く徴収すると農民一揆が起きる。

現代に置き換えてみれば、われわれの所得税や住民税は年収に対して何%だろうか。今後エンゲル係数の変動や社会保険料、固定資産税、そして来年から上がる消費税の追加分も考慮すると厳しいものがある。

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