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2013年11月27日 (水)

石井十次と川田昇。相通じる”人の温かさ”を知る

2年前宮崎県都城市に講演行った帰りに、念願であった児童福祉の父・石井十次の記念館ならびに石井記念友愛社を訪ね、十次のご子孫にあたる児嶋理事長に施設内外をご案内いただいた。そして今でも友愛社の通信紙「ゆうあい通信」をご送付いただいている。

通信によれば来年1月に石井十次の没後100年を迎えるそうだ。石井十次は、戦前岡山孤児院にて全国から院に送られる孤児たち千人を家族の一員として迎え、養育してきた(その後石井十次は故郷宮崎県児湯郡に孤児院を移転する)。孤児院運営の募金活動や楽団演奏による広報宣伝活動など、わが国の社会福祉事業に多大な影響を与えた。

孤児千人とは、石井十次の偉大さを証明する数字だ。その孤児たちから”石井のお父さん”と呼ばれ、慕われていた。

そう言えば栃木県足利市にある知的障がい者更生施設・こころみ学園の故川田昇園長も100名を超える園生達(その半数がいま58歳を超えるという)を”子供たち”と呼んでいた。

こころみ学園は成人に達した子供たちの就労の場として、ワイン醸造場・ココ・ファーム・ワイナリーを1980年に設立した。1998年私が足利市へ講演に招かれたとき、講演終了後足利商工会議所の中島専務に連れられて川田園長にお会いし、ワイナリーや園内をご案内いただいた。

石井十次と川田昇。時空は違うが、今風に言えば、二人とも社会の変革者であり、かつ社会起業家だ。現地を訪れると良い。相通じる”人の温かさ”が、その両施設(友愛園とこころみ学園)から、今でも感じ取れることができるから。

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