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2013年12月28日 (土)

ニュータウンは新住民の縮図か?

 所長は、2000年にまち開きをした新宿から30分のところにある京王相模原線若葉台駅前に広がる”地域コミュニティ”を日本社会の”新住民の縮図”として注目している。

 拙著『新版コミュニティ・ビジネス』学芸出版社(48ページ参照)にも、そのまちの様子をコラムに寄せたが、新住民ばかりの約13,000人が住む21世紀のまちだ。そこには中学校が1つ、小学校も1つ、高校も1つの中高層分譲マンションが林立する多摩ニュータウン最後の開発地区だ。高齢化率は9%と低く、わが国の平均値25%を大きく下回るコンパクト・シティだ。地域包括支援センターも近隣地区と一緒に1か所設置されている。
 駅前のセンター地区には、医療モール、郵便局、銀行、行政の出張所やPFI方式による図書館と400席の文化ホールもある。そして大型スーパーやホームセンターが広がり、家電の専門大店は2つもあり、いずれもニュータウンらしく車社会を意識したゾーニングと大規模駐車場が整備されている。
 しかし多摩丘陵の南面に開発されたため、住民は行きは良いよい、帰りはこわいであり、駅までの自転車のスピード加速と駐輪場整備が課題である。またニュータウンはどこも食文化が寂しく、いま流行りの牛丼、回転ずし、スパゲティ、ハンバーガー、コーヒーショップなど若者が好むファストフードばかりで、食文化の一層の充実が求められている。

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