森浩一先生へのオマージュ
全国各地を考古学者の視点から踏破された同志社大学名誉教授森浩一先生が亡くなられてからまもなく1年が経つ。
私も仕事の関係で全国各地、各都道府県に泊まり、こうして旅の日記をしたためているが、森浩一先生の提唱される”地域学の視座”が、当方のまちづくりや地域づくり、コミュニティ・ビジネスの考え方とあい通じ合うものが少なくない。
「森浩一の考古学人生」(大巧社 2010)の中で森先生はこう述べられている。
『各地を訪れるうちに日本文化の特色は大和や京都だけにあるのではなく、さまざまな地域にそれぞれの生産力と文化のまとまりのあることに気づきだした。つまり地域史を総合したものこそ本当の日本の歴史だとおもうようになった。』
まさに我が意を得たりとはこのことであるとおもった次第である。
そこで私も森浩一流に言うならば、
『各地を訪れるうちに日本の経済・産業の特色は東京をはじめとする大都市だけにあるのではなく、さまざまな地域にそれぞれの地域経済・産業と文化・風土のまとまりのあることに気づきだした。つまり地域の経済・産業や文化・風土を総合したものこそ、本当の日本の総合文化・経済力だとおもうようになった。』
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