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2014年7月17日 (木)

ここは百貨店?それとも栃木市役所か?

昨日所用で仕事の帰りに栃木市役所に立ち寄ったが、入り口を見て驚いた。ここは百貨店ではないか、と我が目を疑った。

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ここにはかつて地元百貨店があったが3年前に撤退した。そこに市役所がまちなかの活性化を狙い、改装を施して今年2月に進出してきたのだ。その1階のフロワーにまたまた電鉄系のライバル百貨店が店子(食品売り場を併設)として入居し、この3月にオープンしたばかりとのこと。

仕事柄、講演などで全国の県庁や市町村役場を訪問してきたが、昭和40年代から栃木市を知るものにとって、まちなかの空洞化がここまできたかと思い至った次第だ。最近栃木市にも数回講演で来ているが、駅前から現市役所までのハード面の整備は完成しているが、それに反比例して観光客は年々減少しているように感じていた。平日は特にさびしいかぎりだ。

何が原因かというと、やはり東京・横浜・千葉方面からのアクセスの悪さだろう。昨日も新宿駅からJR・私鉄接続の特急で向かったが、乗り換えなしの75分の快適な反面、片道料金が2980円もかかる。仮に普通電車に乗って栃木まで出かけるとなると、新宿駅から埼京線に乗り、赤羽駅で宇都宮線に乗り換え、ふたたび栗橋駅で接続する東武日光線に乗り換える(上野駅から宇都宮線を利用しても小山駅で乗り換えが必要)。料金は約半分になるが2回の乗り換えはたいへん難儀だ。

一方関東で同じ蔵のまちを標榜する川越市は池袋から片道470円で約1/6の値段、時間も池袋から40分ほどで行ける。細内所長は川越市近辺の短大教員を10年間務めたが、川越市のまちの変貌は、ここ10年だけでも目覚ましいものがあった。年間の入りこみ客数は約600万人だそうだ。川越市内にあった元造り酒屋再生PJの委員も務めたことがあり、かつ川越駅が短大への通勤途中でもあったので、50年前から知っている栃木市との差異をまざまざと眼に焼き付けさせられた次第だ。

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しかしながら、この栃木市役所の内部は空間スペースがゆったりと取ってあり、快適な場となっている。全国的には、大型商業施設の撤退後、市民活動の場として市民サービスやNPOの拠点等に活用するケースが少なくないが、少子高齢化、人口減少時代にはこうした複合化?も有効ではないかと感じた入った次第である。

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