地域の歴史風土と先祖の生きざま
厄年を越えたころ男子一生の仕事を見つけ、その仕事で独立して早13年になる。
忙しいときは大学にて週3日の授業をこなし、地域おこし、コミュニティ・ビジネスの講演・起業講座で年間100泊近く全国各地のホテルに泊まっていたが、それでは体力がもたないことが分かり、最近は仕事をセーブしながら、超高齢社会をタオヤカに生き抜く技・知恵の研究開発に取り組んでいる。
そして、ここ3年~4年特に気にしていることがある。それは自分のルーツ探しだ。仕事の合間を見つけては関係者に話しを聞きに行ったり、都立中央図書館等から古い文献を取り寄せて目を通し、時にはお寺さんに行って過去帳を見せていただき、ご先祖様の生きざまを追跡調査している。
その一つに細内姓はどこから来たのか、来年2015年で日光移住700年目にあたる(一説には大同3年の西暦808年ともいう)。 足尾銅山が発見される前の日光足尾だから、なぜそんな山峡部に移住したのか(西暦1315年は鎌倉後期)、不明な点が少なくないが、度重なる大火で古文書などの関係書類がまったくない。
しかし細内姓の広がりもインターネット社会でだいぶ掌握しやすくなった。全国に細内姓は200軒近くある。家紋は北陸地方に多い梅鉢、丸に木瓜など藤姓に繋がるものが少なくない。
また母方のご先祖は旗本家、美濃斎藤氏、藤原氏に繋がり、江戸期の寛政譜をはじめとした各種武鑑を読むことが増え、歴史上の人物が闊歩して面白い。
私にとって地域の歴史風土と先祖の生きざま1000年に及ぶ時間軸、歴史観が当面の研究課題の一つになりつつある。
日本の各地域300か所に及ぶ地域研究、人物研究はとても面白い。
地方の活性化とはこしたこと(古代からの人々の営みとその歴史の積み重ね)から始まる。やがてそれは地域独自の風土・生業を生み出し、現代の経済産業集積へとつながるものだ。
極論すれば、こうした歴史観、風土観、産業観を踏まえた地方活性化でないと、継続した本当の地域発展はありえないと思う今日このごろである。