過去を振り返ると未来が見えてくる
近江商人の家訓に三方よしがある。
客よし、店よし、世間よしである。
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が、しかし最近SNSやスマートフォン、FBの進化の中、世間というものが次第になくなりつつある。または世間が徐々に縮小しつつある、と思うのは私だけだろうか(現代社会はこの三すくみのバランスが崩れかけている)。
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それは世間というものが狭い個人領域の小さなコミュニティを示す言葉に限定され、公共という意味がだんだん色あせて聞こえてくる。
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昨日のNHK・ラジオ深夜便の放送にて、静岡文化芸術大学の熊倉学長が、初代学長の木村尚三郎が『過去を振り返ると未来が見えてくる』という言葉を残された、と語っていたが、まさに名言であると感じ入った次第である。
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わが国の社会はどこでその方向性を間違えたのか。小生、以前勤務していた生活文化の研究所で何度か木村尚三郎先生にお目にかかったが、そのことを先生にお聞きしたいものである。
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その後、私は独立し、地方講演に出かけるとき、東京駅の新幹線プラットフォームで粋なスーツに身を固め、颯爽と闊歩していた木村尚三郎先生を何度かお見かけしたが、木村先生が鬼籍に入られて早や10年が経つ。
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時の流れは早いものである。
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