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2016年3月

2016年3月28日 (月)

ある社長のバス100台伝説

ある商業ビルの社長は、高卒(その後夜間部の大学を出ている)から上りつめた現場たたき上げの苦労人であり、常日頃部下には仕事は死ぬ気で取り組め、あとは俺が骨を拾ってやるからという男気まんまんの社長である。

そんな彼の「100台バス伝説」を数年前に彼の故郷で見聞きした。
彼は親孝行で年老いた両親のもとに毎週のように帰っていたそうだ。
そして山峡にある彼の実家は、両親のために彼が新しく建て直しをしたものである。
ある日父親が彼岸の地に旅だった。
すると彼の商いに関係するビルのテナント業者の人たちが、東京からバスを仕立てて、100台を超えるバスに乗って、彼の父親のセレモニーに馳せ参じたそうだ。
その田舎町始まって以来のバス100台以上が数珠つなぎとなって彼の実家に押しかけたそうだ。
これこそ彼の一番の親孝行だと町のビック伝説となっている。
日本における商売の心得をここで一つご紹介しよう。
商いは、ビジネス+冠婚葬祭を大切にする。けしてそれも怠るべからずだ。
バス100台伝説が何よりの証拠だろう。
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☆新宿駅は年々南進拡大している。当社のある代々木(千駄ヶ谷5丁目)では、代々木駅はもはや新宿駅の一部といっても良い感じだ。

2016年3月26日 (土)

地域経済に関するバランス感覚と北海道新幹線に思うこと

あれはたしか2002年だったと思うが、私に札幌商工会議所から講演の依頼が舞い込んだ。

鉄道好きな私は、飛行機でなく、あえて寝台特急北斗星の東京―札幌間往復を選択した。
講演を終えて札幌商工会議所の会頭室で会頭にお目にかかったが、その時、会頭室に張り出してあったスローガンが、「北海道に新幹線を誘致しよう」であった。窓から見える札幌のシンボル・時計台とそのスローガンが今でも脳裏にダブって映る。
帰りの夜行寝台北斗星が室蘭駅を過ぎたころ、会頭室で見かけた「北海道に新幹線を!」のスローガン入りの看板が再び海岸線の線路際に立っていた。
その悲願が本日北海道新幹線の開通となって、私はテレビで開通風景を目の当たりにした。月日が経つのは早いものだ。北海道道民の方々には待ちに待った祝日であろう。お祝い申し上げる。
が、しかし課題は多い。
本日開業日を含めた9日間の新青森駅ー新函館北斗駅間の予約率は何と25%であるとJR北海道が発表していた。走れば走るほど赤字になる勘定だ。そして在来線も直撃を受ける。在来線を利用する学生や通勤客の定期代もいずれ倍近くになるだろう。
北海道の人口は500万人、そのうち40%は札幌市民だ。北海道新幹線を採算ベースに乗せるには、新函館北斗駅から札幌駅まで延伸し、その沿線の人口を2倍の1000万人にしないと採算ベースのクリアーは無理であろう。東京圏人口の吸引は距離的にも難しい。
3.11の被災地を抱える東北6県の人口は900万人を割り込んだ。神奈川県一つで900万人をすでに超えている。とうとう逆転してしまった。北海道と東北6県の合計人口は、約1400万人だ。これは日本の人口の約11%に当たる。
暴論かもしれないが、ここで一つ提案である。
北海道と東北6県で思い切って消費税を1%まで引き下げ、楽市楽座を展開すべきであろう。逆に東京をはじめとする大都市では、消費税に大都市付加価値税をのせて欧州並みの15%にしても良いだろう。
そうしないと東京圏を除く東日本の経済は、人口減少とあいまって沈没しかねない状況だ。いまや地域経済に関するバランス感覚こそが必要なのだ。全国一律や均等、オール日本などという言葉は不要で、日本各地のそれぞれが己の地域の自立最適化を目指すことこそ必要なのだ。東京視点で見た高速鉄道の新幹線や観光開発(例えば東京と4時間で結ばれるという視点など)は不要な時代を迎えている。
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☆日本の新幹線は技術もデザインも運用も世界一だが、本来の目的と手段の関係、なぜそれが必要なのかなどの根本思想に課題が残る

2016年3月25日 (金)

女性の立場から地域の魅力を再発見

昨年東京都府中市で細内所長がお話したときの講演録を

事務局さんから提供を受けましたのでここにアップします。

女性の立場から地域の魅力を再発見し

生活を楽しむための地域活動や

自己実現に向けた

コミュニティ・ビジネスのお話です。

講演録のPDFはこちら

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☆現代のリボンの騎士はいずこ?

2016年3月18日 (金)

クローズアップ現代の国谷さん、23年間お疲れ様でした

昨日3月17日の放送をもって、NHKクローズアップ現代の国谷裕子さんの番組が最終回を迎えた。今後国谷さんのコメントを聞けないのがたいへん残念である。

私も、13年前に『広がるコミュニティ・ビジネス』(2002年6月3日放送)のゲスト解説者としてクローズアップ現代に出演させていただいたが、番組終了後、スタジオからNHK西口玄関のタクシー乗り場まで国谷さんのお見送りを受けたのが、たいへん印象に残っている。
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☆出演時にいただいた写真が今でもCB総合研究所の棚に置かれている。
☆彡
このお見送りは、ゲストの方に対する感謝の意として、毎回国谷さんが行っていると、後日スタッフの方から聞いたが、たぶん今でもそうされていたに違いない。
また国谷さんは大変な勉強家でもあると思ったのは、当時「コミュニティ・ビジネス」という新しい言葉、その考え方を勉強されるために、お忙しい中、拙著『コミュニティ・ビジネス』をわざわざ書店から取り寄せ、放送日前の土・日に集中して読んでくださり、月曜日の生放送に臨んだとのこと。ご本人から直接そのように伺ったときは小生もたいへん感激しました。
そして昨日の国谷さんの最後のご挨拶にあった「23年間にわたり、長い間続けられてきたのはゲストや視聴者の皆様のおかげだと感謝しています。」の〆の言葉にも、彼女の誠意と真心が表れていると感じ入った次第である。
国谷さん、23年間本当にお疲れ様でした。さらなるご発展を祈念しております。
☆彡
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☆新宿御苑の春、桜は新しい蕾をつけ、来年また生まれ変わる。

2016年3月14日 (月)

CBとSBにまつわる危機意識

CBとSBは同じだと勘違いしている人が少なくないが、厳密には違う。

一般論だが、地域・住民を意識したビジネスモデルがCB(地域課題に特化))で、住民がいなくても(地域に特化しなくても)第3者による課題解決のビジネスモデルを作れるのがSBだ。
一般人にCBとSBは同じだといっても許せる(重なる部分が多いのも事実)が、言葉の意味を磨く学問の世界まで巻き込むのはお門違いではあるまいか。研究者として強い危機意識を感じている。
<言葉の意味>
ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)について
<まちづくりの情報>
☆『町の学校』ホームページを更新しました。
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☆津軽鉄道の走れメロス号

2016年3月12日 (土)

春に思う、人生は4毛作の時代だ

私も春になると59歳になる。

先日テレビを見ていたらMORIMORIネットワークの副代表吉村真理さん(夜のヒットスタジオの司会者といった方が分かりやすいでしょう)がある番組に出演されていた。画面に御年80歳とテロップに出ていた。とてもそのお年には見えない。どう見ても60歳代のお姿だ。吉村さんは良い年の重ねかたをされていると思った。そしてMORIMORIなどの社会貢献活動をされ、たいへん素敵だなぁと思った次第である。
15年前になるだろうか。吉村さんとは、MORIMORIネットワークのある理事さんのお店のオープニングセレモニーでお会し、その帰路地下鉄銀座線上野駅から表参道駅まで、ご一緒させていただき、MORIMORIネットワークの活動についてご紹介を受けた。
人は還暦を迎えると、人生の起承転結の”結”の時機にさしかかる。人生の締めくくりだ。その生きざまが問われることになる。
いまや男性も人生80年の時代、私も還暦を迎えるといよいよ4毛作目に入る。
吉村さんのように素敵に年を重ねたいものだ。
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☆コマクサの花が咲く、夢の季節の到来だ。

2016年3月 6日 (日)

コミュニティ・ビジネス講演会 『まちの学校-第1回-』

コミュニティ・ビジネス講演会『まちの学校-第1回-』

テーマ:起業家は社会の宝だ~地方創生とイノベーション~
□日 時;2016年3月15日(火)18:30~20:00 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コミュニティ・ビジネス・ネットワークでは、設立20周年を記念し、これから求められるまちづくりのあり方を見据え、「まちの学校」と題した連続講演会を開催致します。 第1回目は、全国の都市を対象に、インキュベーションマネージャーとして活躍をされている福田稔さんを講師にお招きし、創業や起業のポイントについて氏の経験を踏まえ、お話頂きます。 これからのまちづくりは、行政からの補助金に頼らないことはもちろんのこと、単なるボランティアではなく、「まちづくり事業」として、自律的かつ持続型の推進が求められています。 まちづくりの取り組みへの今後のヒントにしていただきたく、皆さまのご参加をお待ちしております。
コミュニティ・ビジネス講演会『まちの学校-第1回-』
□講 師:福田稔さん JANBO認定Senior‐インキュベーションマネージャー
□テーマ:起業家は社会の宝だ~地方創生とイノベーション~
□日 時;2016年3月15日(火)18:30~20:00
□場 所;JICA研究所(市ヶ谷)603会議室      
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5   
<公共交通> JR中央線・総武線 「市ヶ谷」 徒歩10分  
<ご案内図> http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
□参加費:無料
□申込み:http://www.cbn.jp/postmail1/postmail.html

よりお申込みください。「伝言」欄に、“3/15講演会参加“ とご記入ください。

コミュニティ・ビジネス講演会の主催は、細内が理事長を務めるコミュニティ・ビジネス・ネットワークです。

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☆コミュニティ・ビジネスプランの発表会はどこも盛況だ

2016年3月 3日 (木)

東京も春まじか

久しぶりにカモメ食堂のランチ後に新宿御苑に出かけた。

御苑は当社のある渋谷区千駄ヶ谷5丁目から8分くらいのところにあり、ここに会社をかまえたのも新宿御苑が気に入っているからである。
今では環境省新宿管理事務所発行の年間パスポートを所持している。
本日園内の大寒桜が五分咲きでメジロや西洋ミツバチが動き回り採蜜をしていた。
春近しである。
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☆昨年春の新宿御苑

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