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2016年5月

2016年5月30日 (月)

ふるさと栃木県のコミュニティ・ビジネス

 私は、1957年宇都宮市滝谷町交差点付近にある病院で生まれた。そのご縁のある栃木県(宇都宮市が県庁所在地)とコミュティ・ビジネスとのお付き合いは、2001年3月に東京の民間研究所を退職し、独立後最初の仕事としてもらったのが、2001年4月20日開催の栃木県庁生活文化部からのコミュニティ・ビジネスに関する講演会であった。それは1999年10月に上梓した拙著『コミュニティ・ビジネス』中央大学出版部(私は当時中央大学の兼任講師だった)がきっかけであった。県庁の職員さんが偶然にも拙著を手にしていたことが仕事に結びついた。その宇都宮市(現在人口52万人で姫路市と同規模)は、かつて版画の町であった。私もその影響を受けて育ったものだ。

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☆その講演以来、宇都宮商工会議所はじめ、栃木県内十数か所でコミュニティ・ビジネスに関する講演やワークショップをさせていただいた。それらの講演会には、ときには栃木県知事や宇都宮市長も参加された。東京を除き関東で一番多く講演やワークショップを実施したのは栃木県と千葉県であろう。

そして、ここ十年間の栃木県におけるコミュニティ・ビジネスの講演会や起業ワークショップの実施例を次に挙げて見たが、2011年3月の東日本大震災を受けて、当時講演会やセミナーが延期されるなど、多くの県民のみなさんに少なからずの影響を与えた。その爪痕は今でも県内各地に残る。

<栃木県における私のCB活動>
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 *佐野市田沼町は小学校時代、宇都宮市は中高時代をすごしたところ
 *NPO法人からの講師お誘いは嬉しいもの
 *下野市はむかし国分寺、薬師寺があったところで、その影響か何度かCB講座も含めて生涯学習課主催の主任講師を務めた。
 *3.11の震災のため5月に延期されて開催されました。
 *3.11の震災のため5月に延期されて開催されました。
 *3.11の震災により地域コミュニティの良さが再び見直されました。
・真岡青年会議所主催のCBフォーラム⇒「2005.pdf」をダウンロード
*栃木県の各青年会議所(JC)は当時CB研究会がとても盛んでした。同じJC管内で1年間に3回も講演会やワークショップを開催するところがあった。
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☆花は生活に潤いとゆとりをもたらす。自然は人にやさしい環境を維持してくれる。
☆彡

2016年5月29日 (日)

コミュニティ・ビジネスが盛んな県・岡山県

岡山県はコミュニティ・ビジネスの盛んな県の一つである。

昨年2015年は、岡山県の美作国(津山藩、森氏の城下町18万石)で講演してきましたが、今年2016年も8月に津山市を訪問し講演する予定です。皆さんとお会いできるのをたいへん楽しみにしています。

<昨年の講演会情報> 詳細チラシはこちら
日 時:2015年9月8日 13時~16時
内 容:細内信孝氏の基調講演、交流会ほか
演 題:『コミュニティ・ビジネスの事業化に向けて』
会 場:岡山県津山市 津山市立図書館会議室
主 催:岡山県、岡山県美作地域CBプランコンテスト実行委員会
岡山県内では、瀬戸内海の離島をはじめ、倉敷や笠岡、井原、岡山、東備など県内各地でまちづくりのお話しをさせていただいておりますが、最近では勝英地区で次のテーマによる講演会(2010年)を行っております。
『地域・社会を変える! 新しいビジネススタイル
~コミュニティ・ビジネス(CB)/ソーシャル・ビジネス(SB)~』
☆津山市は森氏18万石の城下町
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☆津山市は新鮮なホルモン焼きが有名
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2016年5月28日 (土)

新しい公共支援事業としてSB&CBに取り組んだ茨城県の事例

これまでの講演・セミナー、ワークショップ等で好評だったものを前回の千葉県習志野市、秋田県、愛媛県に続きご紹介いたします。

例えば、県全体でソーシャル・ビジネス(SB)やコミュニティ・ビジネス(CB)の考え方(市民が主体の新しい公共支援事業という考え方)を普及させた茨城県のSB&CB講座およびSBサポーター養成講座の事例をご紹介します。社会福祉の分野も新しい公共の分野です。

茨城県のソーシャル・ビジネス(SB)&コミュニティ・ビジネス(CB)の取組み

茨城県は、私の2001年独立後、毎年のようにNPO法人茨城NPOセンター・コモンズの横田さんと県内各地を講演・セミナー等で歩きました。その一つに「つくば市民大学」があります。
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*車いすも新しい公共財でしょうか。
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*ものづくりとしての車いすも新しい公共事業です。

2016年5月27日 (金)

都市型のコミュニティ・ビジネスを普及させた千葉県習志野市の事例

これまでの講演・セミナー、ワークショップ等で好評だったものを前回の秋田県、愛媛県に続きご紹介いたします。

例えば、市全体でコミュニティ・ビジネスの考え方を普及させた千葉県習志野市のコミュニティ・ビジネス推進事業の事例をご紹介します。

習志野市のコミュニティ・ビジネスの取組み

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★習志野市の受講生の中からもCB起業家が生まれました

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☆ワークショップは参加者を白熱させる

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☆シニアや女性、若者の参加者が多いのがCBの特徴

 

2016年5月26日 (木)

コミュニティ・ビジネスを普及させた秋田県のCB講座を紹介

これまでの講演・セミナー、ワークショップ等で好評だったものを前回の愛媛県に続きご紹介いたします。

例えば、県全体でCBの考え方を普及させた秋田県のCB講座およびCB実践セミナーの事例をご紹介します。

秋田県のコミュニティ・ビジネスの取組み

 

​・日銀秋田支店のCBレポート

 

細内信孝の地域参画レポート

 

秋田市におけるCB講演会

秋田市におけるCB実践セミナー

​・秋田市の実践セミナーの風景


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EC、すなわち電子商取引はチャンス到来なのか

EC市場、すなわち電子商取引市場はいまや10兆円を超え、4年後の東京オリンピックを迎えるころには25兆円になるだろうといわれている。高度成長分野である。

顧客は、スマートフォンやタブレット端末、PCを利用して、いつでもどこからでも自由にオーダーができ、楽天やアマゾンに代表される書籍や日用雑貨品、家電製品、薬等を気軽に購入することができるのである。
この成長スピードがICT分野のめまぐるしい進化の状況を物語っているし、バーチャル店舗がリアル店舗市場に参戦してきていることを意味し、リアルな数字(売上高)となってリアル店舗のマーケットを駆逐し始めている。
当社から300メートル北にいったところに有名な大型書店(売り場の総面積が1200坪)があるが、開店20周年を前にして、この7月でワンフロワーを残してすべて撤退するそうだ。当社から近いだけにたいへん残念である。
これもEC、電子商取引の影響だろうか。この20年間、会社として書店の売り場面積を増やしても全体の売上高は増えなかったそうだ。最近は売り場面積を増やしても売上減が起きているらしい。これは消費者のリアル店舗で商品をチェツクし、いろいろ吟味しながら最終的には値段を加味し、自宅のパソコンやスマートフォンのバーチャル店舗で購入する顧客が増えているそうだ。そうした人々は、ECによる購入者の約38%を占めているそうだ。これでは都心の高い賃料(床)を負担しているリアル店舗では生き残れない。厳しい現実となって先の大型書店のように撤退していくのである。家電店舗もしかりだ。
いまやイトーヨーカ堂などの大型スーパー(GMS)も営業赤字の時代だ。また業界では先端的なGMSと見られていた東京目黒区の碑文谷の大型スーパーも今年で店を閉じるそうだ。
人口減少社会ばかりに目を向けていると見失いがちだが、Eコマース、すなわち電子商取引は商業者にとって避けて通れない時代の波である。その脅威と機会を踏まえ、地域における自社の優位性や地域の特性を確認した上で、地域コミュニティにおける戦略と戦術を見い出すと、思わぬ勝機がそこに潜んでいるものだ。情報資源がなくても決して諦めてはいけない。商工会議所や商工会などの地域密着の組織でも情報リテラシィと情報資産を高めれば地域版Eコマースの構築は可能だ。世の中はいまICTで大きく変わる潮目を迎えている。
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★アジアを含む全世界でインターネットによるEコマースやシェア・エコノミーの進行は国境を越えて始まっている。それに伴い人々の移動はますます活発化するだろう。やがて世界一の人口規模になるインドのニューデリー空港にて。

2016年5月21日 (土)

コミュニティ・ビジネスを普及させた四国・愛媛県のCB講座を紹介

これまでの講演・セミナー、アドバイス、ワークショップ等で好評だったものをご紹介いたします。


例えば、県全体でCBの考え方を普及させた愛媛県のCB講座及びCBワークショップの事例を紹介します。
細内校長が県の職員さんとキャラバンを組んで愛媛県内を講演、ワークショップをして回りました。
 講演録はこちら⇒「2007.pdf」をダウンロード
2.大洲市2007
4.西予市2006
5.宇和島市2005、2006
2016年は、愛媛県西予市の地方創生・開成塾に講師(こども編、おとな編)として、久しぶりに訪問する予定です。
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2016年5月17日 (火)

コミュニティ・ビジネスとボランティ活動は人の欲が司る

人間は死ぬまで欲があります

その欲が人間の元気の源です。
私の仮説ですが、
シニアのみなさまには、コミュニティ・ビジネスとボランティア活動をくるまの両輪にして、
その自己実現に向けて周辺環境を整備していくことが、結果として地域づくり地域の活性化参加者の自己実現につながり、それを成し遂げようとする人々の欲が、すなわち元気の源の総和となり、日本国の元気を創生していくものと思われます。
ですから人間の欲は大切なものなのです
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先日築地界隈を散歩してきました。江戸期は築地木挽町と言い、旗本屋敷が立ち並んでいました。

2016年5月10日 (火)

わがブログも第650回、人間万事塞翁が馬

小さな組織においては必ずしも給与はトップでない方がよい(社長は別格)。

組織の業績が悪くなると、給与の高いものからリストラに遭うから。
豊臣秀吉に賤ヶ岳の七本槍という子飼いの武将たちがいた。
彼ら有名な大・大名の福島正則、加藤清正、加藤嘉明、そして片桐、糟屋、脇坂らも、みんな大名になったが、やがて徳川幕府にいちゃもんをつけられ潰されていった。
七本槍のうち唯一大名になれなかった間のわるい権平さん(NHK大河ドラマ真田丸にも秀吉の黄母衣衆の頭として出演中)・平野長泰は5000石のまま徳川幕府の交代寄合の旗本となり、その後9代を経て、明治維新まで続いた。何が幸いするか分からないものだ。
最近分ったことは、母方の女系譜(ほとんど他人)だが、その平野家から嫁にきたのが母の高祖母にあたる人らしい。そういう小生も間がわるい・世渡り下手の一人だ。そのことは間違いない。
平野家は、明治新政府の石高直しで1万石の大名に格上げされ、明治中期には男爵家となった。浮き沈みの激しい人生、小さいままの方が良い時もある。
人間万事塞翁が馬である。
何が幸福にならないとも限らない。
何が災いにならないとも限らない。
だから喜びも悲しみも心を平らかにして万事にベストを尽すべし。
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2016年5月 8日 (日)

シニア世代と共にコミュニティを拓く 〜シニアボランティアの育成に向けて〜

日本福祉教育・ボランティア学習学会の研究会において、細内がシニア世代のコミュニティ・ビジネス、地域デビュー、ボランティア活動などのお話をします。

◯テーマ
シニア世代と共にコミュニティを拓く〜シニアボランティア育成に向けて〜

◯日時  2016年5月14日(土)13時~17時まで

細内のお話しはそのうちの小一時間ほど

◯場所   
十文字学園  巣鴨サテライト

〇主催 日本福祉教育・ボランティア学習学会  課題別研究会

◯研究会のメンバーは、大学教員や社協、ボランティア推進者など。


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☆シニア向けのコミュニティ・ビジネス講演会の風景

2016年5月 4日 (水)

世間はガバナンスが効いたと言ってはいるが、その判断は正しかったか?

セブン&アイ ホールディングスの鈴木会長が退任した。

世間では取締役会のガバナンスが効いたなどと言っているが、私は違う見方をしている。
戦国時代の織田信長は、家格に応じた既定の働きしか発揮しえない(物足りなさがあった)譜代筆頭重臣の佐久間信盛を追放した。
これは、今回の井阪氏を解任するという鈴木会長の取締役会の決議行為に見て取れ、織田信長の佐久間追放に相通ずるものがあるというのが私の考えだ。戦国の武将は、既定の能力発揮のみでは新たな道が開けないのである。
戦国の武将達(国持ち大名)は、優れた部下の中から固定概念を打ち破る豊かな発想力と行動力のある侍にその経営資源を集中させ、戦国の世に生残りをかけて戦った。
織田信長の場合、そうした考えのもとに下から引き上げて行ったのが一浪人の明智光秀であったり、農民上がりの羽柴秀吉であった。いずれも底辺から這い上がってきた切れ者であり、器量人である。
さて、わが国のコンビニ業界は、いまや5万2千店舗を超え、本来の物販に銀行機能や納税機能、宅配機能が加わり、さらに高齢者の買い物支援や生活支援、安否確認にまで踏み込みつつある新たなコミュニティのイノベーションが到来する時機である(昨今のテレビ・コマーシャルや新聞記事を見ると、全国郵便局の2万4千局もその方向を目指しているものと思われ、すでに米国のIBMやアップルとAI開発に取り組み、今後大手のコンビニ店舗網と競合するであろう)。
そしてセブン&アイ ホールディングスは、資本系列のスーパーやデパート、専門大店などの自社資本ネットワークと先端ICT、AIをフルに活用し、オムニチャネルとして、”コミュニティ・イノベーションの全面展開”に突入しようとした矢先に、今回の最高指揮官離脱というアクシデントを起してしまったというのが、私の見解である。最高指揮官の退任はとても残念なことである。
鈴木氏の退場は、彼らにとってもまさに本能寺の変ほどのインパクトがあると同時に、取締役会の決議とそのガバナンス機能が本当に正しいものであったかどうか、数年後の成否にその究明を待ちたいと思う。
最後にイノベーションは多数決では生まれない。強力なリーダーがいてこそ初めてイノベーションは起きるものだ。それは歴史が証明している。κ歴史好きな人はこちらも見てね
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*コンビニ・セブン・イレブンの部分最適化を自社全体の最適化に転換しようとしたのが鈴木氏のオムニ大作戦であった?ようだが、彼の引退後果たしてどうなることやら、他社を巻き込んだ新たな戦国時代がスタートしたようだ。
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*地域コミュニティの景観にマッチした外観を持つデザイン性を重視した新店舗も各地に展開し始めた。κビジネスマン・ウーマンはこちらも見てね

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