ふるさと栃木県のコミュニティ・ビジネス
私は、1957年宇都宮市滝谷町交差点付近にある病院で生まれた。そのご縁のある栃木県(宇都宮市が県庁所在地)とコミュティ・ビジネスとのお付き合いは、2001年3月に東京の民間研究所を退職し、独立後最初の仕事としてもらったのが、2001年4月20日開催の栃木県庁生活文化部からのコミュニティ・ビジネスに関する講演会であった。それは1999年10月に上梓した拙著『コミュニティ・ビジネス』中央大学出版部(私は当時中央大学の兼任講師だった)がきっかけであった。県庁の職員さんが偶然にも拙著を手にしていたことが仕事に結びついた。その宇都宮市(現在人口52万人で姫路市と同規模)は、かつて版画の町であった。私もその影響を受けて育ったものだ。
☆その講演以来、宇都宮商工会議所はじめ、栃木県内十数か所でコミュニティ・ビジネスに関する講演やワークショップをさせていただいた。それらの講演会には、ときには栃木県知事や宇都宮市長も参加された。東京を除き関東で一番多く講演やワークショップを実施したのは栃木県と千葉県であろう。
そして、ここ十年間の栃木県におけるコミュニティ・ビジネスの講演会や起業ワークショップの実施例を次に挙げて見たが、2011年3月の東日本大震災を受けて、当時講演会やセミナーが延期されるなど、多くの県民のみなさんに少なからずの影響を与えた。その爪痕は今でも県内各地に残る。