平均寿命と退職後の時間、東京オリンピックを通じて考える
先日ある地方の50年分の町の広報紙を査読した。
東京オリンピックのあった1964年の記事の中で、当時男性の退職年齢は50歳であった。50歳とはずいぶん早いものである。と同時に、当時の男性の平均寿命は67歳であった。つまり50歳で会社を退職し、残りの人生17年(14万9千時間、そのうち約半分の8万時間が自由時間となる)の老後生活があり、退職後はめでたく年金生活に入ったものだ。
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これを現在の東京オリンピック2020に当てはめてみると、男性の平均寿命は80歳。老後生活を同じ17年間とすると、80歳-17年=63歳となる。つまり現代に置き換えれば、63歳が年金支給開始の想定歳となる。
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ちなみに私は現在59歳であり、「あなたの年金支給開始日は63歳の誕生日からです」と、59歳の誕生日に年金事務所から通知書が届いた。
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これって退職後の老後生活を、東京オリンピックのあった1964年と同じ17年間とすると、平均寿命から17年を引いた年齢80歳-17年=63歳となり、私の老後の年金支給開始年齢と偶然にも一致するわけである。
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旧東京オリンピックの1964年も、新東京オリンピックの2020年も同じような法則性がそこにあることに気づくが、1964年当時(高齢化率6%)と2020年(高齢化率28%)の高齢化率の違いや年金財源の充足率等を考察すると、現代はかなり心配な状況にある。
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現在わが国の60歳以上は、すでに30%を超えている。
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杞憂に終わればよいが、世界一の老人大国になりつつあることを忘れてはいけない。
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身の丈にあった国や地域のあり方を身近なコミュニティの現場で真剣に考えるべきだろう。
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☆バスタ新宿の出現で人の流れは大きく変わった新宿南口、新宿駅は現在拡大進行中。
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