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2017年2月

2017年2月27日 (月)

少子高齢化で大学はどこもたいへんだ

今月は、東京駅にある東京ステーションホテルにて、8年間客員教授として勤務していた女子短期大学の同窓会に8年ぶりに出席してきた。

懐かしい顔、顔、顔で久しぶりに再会し安堵感を得た。
まもなく学長の挨拶があり、そこで出た話に信じられないこと、とわが耳を疑った。
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まだ県民人口が増え続けているS県(わが国で人口が増え続けているのは首都圏の1都3県と愛知県、沖縄県の6つしかない)だが、私立大学で定員を確保しているところは、たった2校しかないとのこと。ホンマかいなである。他地方は推して知るべしである。
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その1つは医科大学で、これはさもありなんである。もう一つが当方が勤務した女子短大で、小生が8年前に退職したとき、キャリア短大を目指すことで、そのポジショニングを明確にしてきたが、その努力の結果、受験生をはじめ地域社会、企業に広く受け入れられたらしい。入学する学生の半分は県外からである。
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最近のデータでは全国に大学は780校、短大は340校で、合計で1120校である。
大学の7割方が私立大学で1955年時に比べて約3倍の数に達しているという。
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少子高齢化の影響は定員割ればかりか、計り知れないインパクトを大学や地域に与えているようだ。
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地域にある大学や短大を、地域住民も、地元企業も、自治体も大いに活用しようではないか。地域問題の解決拠点として、生涯学習センターとして、そして高齢者の社会参加の場にもなり得るのではないか。いっそのこと大学や短大と、シニアのサ高住やグループホーム、有料老人ホーム、地域包括支援センターとの併設を検討してみてはいかがであろうか。
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それが本当のウイン ウインの関係だ。
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☆客員教授ながらゼミも担当した。私大経営は厳しいものだ。自分のCB研究所と合わせて教員もこなし、忙しい毎日であった。 今はその反動か、そうでもない毎日を過ごしている(笑い!)。

2017年2月24日 (金)

旅のブログ700回記念、江戸の歴史は面白い

江戸の歴史、ある旗本家の由来書から

写真は東京都港区愛宕神社の通称出世の階段(男坂86階の石段)、丸亀藩の武士曲垣平九郎が3代将軍家光の命で、この階段を馬で駆け上がったからすごい。

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ある旗本家の先祖書より抜粋
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江戸愛宕下に屋敷があった旗本井上別家の2代目当主・井上利實(本姓藤原氏)が所持していた「齋藤系図」を下野(元領地)で目にした(そして、それらをカメラに収めた)。<旗本の生活経済学はこちら> 
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*それは初代長井豊後守から始まるものだ。齋藤山城守(道三)も長井豊後守の子として記載されている。井上3兄弟の父・長井隼人正はその弟にあたる。織田信長室の帰蝶(濃姫)の名前もある。一色治部大輔は斎藤義龍のこと。稲葉右京亮は臼杵藩祖で稲葉一鉄の子。
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家系図の最後に元禄3年に彼が井上本家の井上(藤原)利盛より家系図(家系図の元は岡山池田藩士・齋藤弥三郎〈道三の子・利治の子孫〉が持っていたものと、最後に記してある)を借り、それを井上利實が写したものと記されている。元禄3年は西暦1690年で5代徳川綱吉の時代でまだ水戸黄門が水戸藩主のころだ。長井道利の家臣であった関藩主の大嶋雲八の名前も見える。
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井上姓の前は美濃国の長井姓で、織田信長により主家齋藤家が滅び、滅亡後にその子孫は井上姓に改姓した。しかし井上家の本姓は利仁流の藤原氏であり、今でも渋谷区広尾にある菩提寺の墓石には、藤原姓井上家と記されている。
(完)
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追記情報
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2017年2月19日 (日)

第699回細内ブログ「久米宏ラジオなんですけど」から学ぶ、サラリーマン副業のすすめ

昨日、土曜日の午後に毎週愛聴しているTBSの「久米宏ラジオなんですけど」をコーヒーを飲みながら、何気なしに流して聴いていたら、今週のスポットライトに白衣メーカーの社長さんが出演した。創業が2008年12月だから、まだ10年未満の株式会社だそうだ(社員13人の少数精鋭)。
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その会社の社長さんの何が面白いかというと、その社長さんはIT企業に勤務していた普通のサラリーマンだったが、平日の夜や土日などの余暇時間を活用して、カッコいい白衣づくりのための行動を興す。つまり白衣起業をサラリーマン時代の副業として取り組んだということである。しかも起業のきっかけが、高校の同窓会に参加した時、同級生医師の白衣に対するボヤキからである。
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そして、もう一つ面白いことは、六次の隔たり(ICT&SNS)を活用して、自分に不足している能力・技術を持つ人をパッチワーク的に当てはめ、結びつけ、苦心の末、とうとうカッコいい白衣づくりのビジネス・モデルを構築したところにある。だから現在社員が13人でも可能なビジネスとなり、海外にも生産体制を作りユニクロ・モデルに近いビジネス・モデルとなる。
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現在、そのカッコいい白衣は3万人のドクターに愛用されているらしい。日本の医師数が約31万人だから約10%の医師が彼の特別白衣を着用しているとのこと。彼の会社の白衣は特別な生地を使う1着2万円のもので、普通の白衣が3千円だから約7倍の高さという超高級品の白衣だが、カッコ良さもあって飛ぶように売れている。
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所得やプライド水準の高いドクターの制服がたったの3千円という盲点を突いたアイディア・ビジネスだが、その社長さんの感度の良さ(安価な白衣に多くの不満があることに気付いた)にあらためて敬服した次第である。いまや、あわせて看護師さんの制服や使いやすい聴診器まで販売している。医療向け新製品の開発にも余念がない。
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ラジオを聴きながらコーヒーを飲み終えた私の結論は、サラリーマンの副業は全面解禁の時機であり、ICTやSNSを活用して自分にない能力を手繰り寄せ・結び付け、売れるビジネスモデルを試行錯誤のなかで組み立てる。そうした能力向上を可能にするトレーニングセンターの設置が日本各地に必要であり、こうしたことの積み重ねが、地域コミュニティの元気と日本社会の発展を生み出すのである。そして最も日本の社会に欠けている”自分の意見が言える(宮使えのサラリーマンではない)中間所得層を増やす”ことにつなげるのが私の当面の目標だ。

☆最後に久米さん曰く(意訳)、新製品も次々に出し、現代の本田宗一郎を見ているようですね!

☆軽妙洒脱の久米宏節に、私もガッテンだ。

今回は特に元気の出るワクワクするラジオ放送であった。

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2017年2月14日 (火)

スマホアプリ活用のフードデリバリーサービス

東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目のCB総合研究所の前でフードデリバリーサービスのUBER EATSを目撃。UBER EATSのように、企業とコミュニティ、個人の関係を変えるスマホをうまく連動させると、コミュニティや個人は大きく意味や価値を変化させます。

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彼(配達人さん)は昨日から始めたそうですが、快く写真を撮らせてくれました(ブログ掲載もOKしてくれました)。
東京でも渋谷区など、まだ一部地域ですがレストランのフードやドーナツなどの配達が無料(期間限定)?だそうです。
スマホアプリを活用した人力のオルタナティブ・ビジネスです。世の中、大きく変化しそうです。東京はビジネスのスピードが加速しています。スマホアプリからどうぞ。

2017年2月 8日 (水)

津端修一英子ご夫妻に20年ぶり映画館で再会

本日夕方時間が空いたので、当社のあるJR代々木駅から北に3つ目の総武線東中野駅近くにある映画館で、津端ご夫妻の暮らしのドキュメンタリー「人生フルーツ」を見てきた。

津端修一英子ご夫妻の春日井市にあるお宅へは仕事の関係で20年前に訪問したことがあるが、そのドキュメンタリー映画と20年前の暮らしが少しも変わらないことに驚いた。そうしたご夫妻の暮らしを拝見し、「できることから、小さいことから、こつこつと実行する」をモットーにしたご夫妻の考え方はすばらしいことであると改めて実感した次第である。
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津端先生は、たしか愛知県岡崎市(三河国)の生まれである。小生も岡崎市には何度か岡崎市主催のCB講座主任講師として訪問したが、徳川家康が誕生した岡崎城のある質実剛健を旨とするまちだ。
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最近までの生活を記録した今回のドキュメンタリー映像は、津端ご夫妻の20年前の暮らしと寸分変わらないもの。自由時間評論家の津端先生は、身の丈の暮らしを農的生活のコツコツで歩み、その姿はまさに三河人の気骨そのものではないか、と感じ入った次第である。
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そのことは三河武士で元旗本の鈴木正三が江戸初期に「田畑を耕すことはまさに仏法であり、ひと鍬ひと鍬が大事である」と唱えていたことと、重なって感じたのは私だけだろうか。そうした何事もコツコツと積み重ねるの精神は、今でも現地にある自動車メーカーに受け継がれている。
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そして、津端ご夫妻もそうだが、小生の両親の世代である昭和初期生まれの先人たちは、自分で作れるものはなんでも自分で作るという健全な精神があり、そうした発想は健全な家庭、健全な学校生活、健全な地域社会を生み出すものと思った。
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夕刻の喧噪の中、私は清々しく東中野の映画館をあとにした。
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充実したひと時であった。それにしても観客のほとんどが60歳代以上で、昭和の暮らしを懐かしむ人々のように思えた。
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☆駒澤大学でCBの特別講義をした後、松本准教授のご案内で澤木興道老師の木造が安置されている禅研究所を訪ねた。
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2017年2月 3日 (金)

町の学校は全国各地で開講できます

「町の学校」の細内校長の活動実績を修正しました。

 次のアドレスからご参照ください。

  ⇒https://www.188school.org/blank

最近の愛媛県における活動実績を中心に整理しました。
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昨年から今年の1月22日にかけて、愛媛大学のCOC公開講座(西予市、宇和島市)で特別講演や起業ワークショップなどを実施しました。
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町の学校では、全国各地でこうした講演、講座の開設や起業ワークショップのお手伝いをしております。
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当方事務局まで、お気軽にご相談、お問い合わせください。
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☆愛媛県内各地の講演会やワークショップ風景
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